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棺桶
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くわんをけ
ふりがな文庫
“
棺桶
(
くわんをけ
)” の例文
尤も近頃は少し彌太郎に飽きられて居るやうで——どうかしたら、あの女ぢやありませんか。親父が
棺桶
(
くわんをけ
)
に入つて居ると知らずに——
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
品
(
しな
)
の
硬着
(
かうちやく
)
した
身體
(
からだ
)
は
曲
(
ま
)
げて
立膝
(
たてひざ
)
にして
棺桶
(
くわんをけ
)
へ
入
(
い
)
れられた。
首
(
くび
)
が
葢
(
ふた
)
に
觸
(
さは
)
るので
骨
(
ほね
)
の
挫
(
くぢ
)
けるまで
抑
(
おさ
)
へつけられてすくみが
掛
(
か
)
けられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
だが、まだ、これから
棺桶
(
くわんをけ
)
を買ひに行く富岡をつかまへて、一緒になる話は、さしひかへなければならない。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
着飾つた坊さん、
跣
(
はだし
)
の
位牌
(
いはい
)
持ち、
柩
(
ひつぎ
)
、——生々しい赤い杉板で造つた四斗
樽
(
だる
)
ほどの
棺桶
(
くわんをけ
)
で、頭から白木綿で巻かれ、その上に、小さな印ばかりの
天蓋
(
てんがい
)
が置かれてある。
野の哄笑
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
あの救貧院の
棺桶
(
くわんをけ
)
に押し籠められて、貧民の墓の中で腐つて了ふのより、どれだけましか知れない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
持參
(
ぢさん
)
致し
所化僧
(
しよけそう
)
一人檀家三人
差添
(
さしそへ
)
千住燒場光明院へ
火葬
(
くわさう
)
の者送込候處其後所化僧
檀家
(
だんか
)
共
棺桶
(
くわんをけ
)
捨
(
すて
)
置逃去候由
光明院
(
くわうみやうゐん
)
より掛合越候へども當寺に於て右樣の覺え御座なく候に付此段
御屆
(
おんとゞけ
)
申上
置
(
おき
)
候
以上
(
いじやう
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自然
(
しぜん
)
の
法則
(
はふそく
)
は
依然
(
いぜん
)
として
元
(
もと
)
の
儘
(
まゝ
)
です、
人々
(
ひと/″\
)
は
猶且
(
やはり
)
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
病
(
や
)
み、
老
(
お
)
い、
死
(
し
)
するのでせう、
甚麼立派
(
どんなりつぱ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
の
曉
(
あかつき
)
が
顯
(
あら
)
はれたとしても、
畢竟
(
つまり
)
人間
(
にんげん
)
は
棺桶
(
くわんをけ
)
に
打込
(
うちこ
)
まれて、
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
に
投
(
とう
)
じられて
了
(
しま
)
ふのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
法被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
た
寺
(
てら
)
の
供
(
とも
)
が
棺桶
(
くわんをけ
)
を
卷
(
ま
)
いた
半反
(
はんだん
)
の
白木綿
(
しろもめん
)
をとつて
挾箱
(
はさんばこ
)
に
入
(
いれ
)
た。
軈
(
やが
)
て
棺桶
(
くわんをけ
)
は
荒繩
(
あらなは
)
でさげて
其
(
そ
)
の
赤
(
あか
)
い
土
(
つち
)
の
底
(
そこ
)
に
踏
(
ふ
)
みつけられた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
越前守殿コリヤ平左衞門何と
斯樣
(
かやう
)
の屆書是有る上は
其方儀
(
そのはうぎ
)
主税之助と申合
島
(
しま
)
を
害
(
がい
)
して其死骸を
隱
(
かく
)
さん爲淺草了源寺よりの
送
(
おく
)
りなりと
僞
(
いつは
)
りを構へ其
手段
(
てだて
)
をせし所光明院にて
差拒
(
さしこば
)
みし故彼處へ
棺桶
(
くわんをけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
品
(
しな
)
は
恁
(
かう
)
して
冷
(
つめ
)
たい
屍
(
かばね
)
に
成
(
な
)
つてからも
其
(
そ
)
の
足
(
あし
)
の
底
(
そこ
)
は
棺桶
(
くわんをけ
)
の
板
(
いた
)
一
枚
(
まい
)
を
隔
(
へだ
)
てただけで
更
(
さら
)
に
永久
(
えいきう
)
に
土
(
つち
)
と
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
して
居
(
ゐ
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一昨夜
亥刻
(
よつどき
)
前淺草阿部川町
了源寺
(
れうげんじ
)
切手を持參致し
所化僧
(
しよけそう
)
一人檀家三人
差添
(
さしそへ
)
棺桶
(
くわんをけ
)
送
(
おく
)
り越候處掛
合
(
あひ
)
中右棺桶を
置捨
(
おきすて
)
に致し候間相改ため候に女の
死骸
(
しがい
)
にて
變死
(
へんし
)
に
紛
(
まぎ
)
れ御座なく候依て御
檢使
(
けんし
)
願ひ
奉
(
たてま
)
つり候
以上
(
いじやう
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
棺
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
桶
漢検準1級
部首:⽊
11画
“棺桶”で始まる語句
棺桶代
棺桶屋