トップ
>
枯
>
から
ふりがな文庫
“
枯
(
から
)” の例文
これより他木さらになく、俗に唐松といふもの風にたけをのばさゞるが
稍
(
こずゑ
)
は雪霜にや
枯
(
から
)
されけん、
低
(
ひく
)
き森をなしてこゝかしこにあり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
自分はその
後
(
ご
)
いろいろな目に
逢
(
あ
)
って、幾度となく泣きたくなった事はあるが、
擦
(
す
)
れ
枯
(
から
)
しの
今日
(
こんにち
)
から見れば、大抵は泣くに当らない事が多い。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
乏しい賃銀ながら、それに由って生物として飢餓線を守ることは出来るでしょう。しかし人格者としての生活は無残にも
枯
(
から
)
されてしまいます。
婦人指導者への抗議
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
従ってその反対なもの即ちすべての陰気、骨だらけの女や
万
(
よろず
)
河魚類、すし、
吸物
(
すいもの
)
、さしみ、あらい、
摺
(
す
)
れ
枯
(
から
)
した心、日本服など頗る閉口するのである。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
九十に近い老僧が
瘠
(
や
)
せ
枯
(
から
)
びた
病躯
(
びょうく
)
に古泥障を懸けて翼として胡蝶の舞を舞うたのであった。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
我々
(
われわれ
)
の
地方
(
ちほう
)
の
不作
(
ふさく
)
なのはピン
沼
(
ぬま
)
などを
枯
(
から
)
してしまったからだ、
非常
(
ひじょう
)
な
乱暴
(
らんぼう
)
をしたものだとか、などと
云
(
い
)
って、
殆
(
ほとん
)
ど
他
(
ひと
)
には
口
(
くち
)
も
開
(
き
)
かせぬ、そうしてその
相間
(
あいま
)
には
高笑
(
たかわらい
)
と、
仰山
(
ぎょうさん
)
な
身振
(
みぶり
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
カピ長 いや、
速
(
はや
)
う
成
(
な
)
るものは
速
(
はや
)
う
壞
(
くづ
)
るゝ。
末
(
すゑ
)
の
頼
(
たの
)
みを
皆
(
みな
)
枯
(
から
)
し、
只
(
たゞ
)
一粒
(
ひとつぶ
)
だけ
殘
(
のこ
)
った
種子
(
たね
)
、
此土
(
このよ
)
で
頼
(
たの
)
もしいは
彼兒
(
あれ
)
ばかりでござる。さりながら、パリスどの、
先
(
ま
)
づ
言寄
(
いひよ
)
って
女
(
むすめ
)
の
心
(
こゝろ
)
をば
動
(
うご
)
かしめされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
得
(
え
)
やは
枯
(
から
)
さむあたゝかき
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
これより他木さらになく、俗に唐松といふもの風にたけをのばさゞるが
稍
(
こずゑ
)
は雪霜にや
枯
(
から
)
されけん、
低
(
ひく
)
き森をなしてこゝかしこにあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
舳
(
へ
)
の松村の村はずれ、
九本松
(
くほんまつ
)
という
俚称
(
りしょう
)
は辛く残りながら、樹々は老い
枯
(
から
)
び
痩
(
や
)
せかじけて
将
(
まさ
)
に
齢
(
よわい
)
尽きんとし、或は半ば
削
(
そ
)
げ、或は倒れかかりて、人の愛護の手に遠ざかれるものの
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
皆
(
みな
)
盜人
(
ぬすびと
)
のやうな
奴等計
(
やつらばか
)
りだとか、
乘馬
(
じようば
)
で
行
(
ゆ
)
けば一
日
(
にち
)
に百ヴエルスタも
飛
(
と
)
ばせて、
其上
(
そのうへ
)
愉快
(
ゆくわい
)
に
感
(
かん
)
じられるとか、
我々
(
われ/\
)
の
地方
(
ちはう
)
の
不作
(
ふさく
)
なのはピン
沼
(
ぬま
)
などを
枯
(
から
)
して
了
(
しま
)
つたからだ、
非常
(
ひじやう
)
な
亂暴
(
らんばう
)
をしたものだとか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
葉の浮きたる、巻きたる、開き張りたる、破れ裂けたる、
枯
(
から
)
び果てたる、皆好し。
茄
(
くき
)
の緑なせる時、赭く黒める時、いづれ好からぬは無く、蜂の巣なせるものも見ておもむき無からず。
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
細長い輪郭の正しい顔の七十位の痩せ
枯
(
から
)
びた人ではあつたが、突然の闖入に対して身じろぎもせず、少しも驚く様子も無く落つき払つた態度で、恰も今まで起きてゞも居た者のやうであつた。
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
細長い輪郭の正しい顔の七十位の
痩
(
や
)
せ
枯
(
から
)
びた人ではあったが、突然の闖入に対して身じろぎもせず、少しも驚く様子もなく
落
(
おち
)
つき払った態度で、あたかも今まで起きてでもいた者のようであった。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“枯”を含む語句
皺枯
枯草
枯木
枯葉
末枯
枯野
咳枯
枯山
木枯
冬枯
乾枯
枯死
皺枯声
立枯
藪枯
尾羽打枯
末枯野
枯枝
霜枯
枯渇
...