“彼兒”のいろいろな読み方と例文
新字:彼児
読み方割合
あれ66.7%
あのこ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの靜ちやんの家の赤ん坊ねえ、可愛いゝでせう」「うん可愛いゝ兒だ」「彼兒あれを誰でも欲しい人があつたら遣るといふんですつて、貰つて育てゝ見ようかしら」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
カピ長 いや、はやるものははやくづるゝ。すゑたのみをみなからし、たゞ一粒ひとつぶだけのこった種子たね此土このよたのもしいは彼兒あればかりでござる。さりながら、パリスどの、言寄いひよってむすめこゝろをばうごかしめされ。
おどろかし何處いづこへ行やと思ひしに思ひ掛なき大藤の家へと擔入かきいれたりければ偖は娘のお光さんが何處どこぞへよめに行事かアノ結納の容子では先は大家の思はるゝが成程なるほど彼兒あのこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)