彼兒あれ)” の例文
新字:彼児
「あの靜ちやんの家の赤ん坊ねえ、可愛いゝでせう」「うん可愛いゝ兒だ」「彼兒あれを誰でも欲しい人があつたら遣るといふんですつて、貰つて育てゝ見ようかしら」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
カピ長 いや、はやるものははやくづるゝ。すゑたのみをみなからし、たゞ一粒ひとつぶだけのこった種子たね此土このよたのもしいは彼兒あればかりでござる。さりながら、パリスどの、言寄いひよってむすめこゝろをばうごかしめされ。