“彼児”の読み方と例文
旧字:彼兒
読み方割合
あれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうですか。彼児あれがやったのですか。これは私が貰って置きたい。私は実はの歳なので、鼠には縁がある。これは譲ってもらいましょう」
ここへ倅が帰って来ると不可いけませんから……。彼児あれは正直者ですから、ひとから嫌疑うたがいを受けて家捜やさがしをされたなどと聞くと、必然きっとおこるに相違ありませんから……。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
すると、坊様は、折角、幸吉が丹念に拵えたものをただで貰うは気の毒、これを彼児あれへお小遣いにやって下さいと一分銀いちぶぎんを包んで師匠へ渡しました。