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たびぢ
ぢゃによって、
戀の
神の
御輦は
翼輕の
鳩が
牽き、
風のやうに
速いキューピッドにも
双つの
翼がある。あれ、もう
太陽は、
今日の
旅路の
峠までも
達いてゐる。
其人今や
新聞の
題目となつて
世人の
審る
旅路に
志したといふ、
其行先は
何地であらう、
其目的は
何であらう。
なし幸ひ雨も
小降になりぬ翌日は天氣になりなんと
心急るゝ十兵衞は
死出の
旅路と知ぬ身の兄長庵に禮を
私は
膽振の國の
苫小牧に住む妹夫婦の家を訪ふべく、初めての北海道の
旅路についた。
浮世を忍ぶ
旅路なればにや、一人は
深編笠に
面を隱して、
顏容知るに由なけれども、其の裝束は世の常ならず、
古錦襴の
下衣に、
紅梅萌黄の
浮文に
張裏したる
狩衣を着け、
紫裾濃の袴腰
はるかなる
独り
旅路の果てにして
壱岐の
夜寒に
曾良は死にけり
旅路に
熱れては、
掬みつべき
前の
程より
愁然と
頭を
埀れて、
丁度死出の
旅路に
行く
人を
送るかの
如く、
頻りに
涙を
流して
居る。
引連て
誘引ばさそふ秋風に
末は
散行我が身ぞと知ぬ
旅路ぞ
哀れなる
はるかなる
旅路のひまのひと時をここの
小島におりたちにけり