“浮文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふぶん66.7%
うきあや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬の実用の才ありて浮文ふぶんの人にあらざるをるべし。建文のはじめに当りて、燕を憂うるの諸臣、おのおの意見を立て奏疏そうそたてまつる。中について敬の言最も実に切なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
支那の流儀にして内行の正邪は深くとがめざるのみならず、文化文政の頃に至りては治世の極度、儒もまた浮文ふぶんに流れて洒落しゃらく放胆を事とし、殊に三都の如きはその最も甚だしきものにして
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
浮世を忍ぶ旅路たびぢなればにや、一人は深編笠ふかあみがさおもてを隱して、顏容かほかたちるに由なけれども、其の裝束は世の常ならず、古錦襴こきんらん下衣したぎに、紅梅萌黄こうばいもえぎ浮文うきあや張裏はりうらしたる狩衣かりぎぬを着け、紫裾濃むらさきすそごの袴腰
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)