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しょうしょう
『
貴方に
少々お
願があって
出たのですが、どうぞ
貴方は
私と一つ
立合診察をしては
下さらんか、
如何でしょう。』と、さり
気なくハバトフは
云う。
それで
汝の
母人は、
今日爰へ
来た
序に
俺の
本体を
見物して、それを
土産に
持って
帰りたいということのようであるが、これは
少々困った
註文じゃ。
ほんとうに、
二人は、
雨の
降る
日も、また
風が
吹いて、
少々波が
高いような
日でも、
船に
乗って
沖に
出て、
網を
打ったり、
魚を
釣ったりしたのであります。
少々無理な
願ですがね、身内に病人があって、とても医者の薬では
治らんに
極ったですから、この医王山でなくって
外にない、私が
心当の薬草を採りに来たんだが、何、
姉さんは
見懸けた
処
それでも
取次ぎの
小娘には
私の
言葉がよく
通じたらしく、『
承知致しました。
少々お
待ちくださいませ。』と
言って、
踵をかえして
急いで
奥へ
入って
行きました。
少々隔たったところには、
高い
大きな
松の
木がありました。
木の
上の
冬空は、
雲ゆきが
早くて、じっと
下界を
見おろしていました。百
姓の
家は、ここからまだ
遠かったのです。
少々陰気くさい
話で、おききになるに、あまり
良いお
気持はしないでございましょうが、
斯う
言った
物語も
現世の
方々に、
多少の
御参考にはなろうかと
存じます。