小使こづか)” の例文
小使こづかいさんが、おろしなさったでしょう。」と、おかあさんが、いわれたので、勇吉ゆうきち安心あんしんして、またとこにはいってねむりました。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
よわったとると、学校がっこうじゅうは、たいへんなものでした。先生せんせいも、生徒せいとも、小使こづかいもみんなさくらうえ心配しんぱいしました。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、この小学校しょうがっこう卒業そつぎょうしたのだけれど、いえまずしくて、そのうえ学校がっこうへは、もとよりがることができなく、小使こづかいにやとわれたのでした。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
まん正直しょうじきな、うらおもてのない人間にんげんとして、むら人々ひとびとからあいされていました。小学校しょうがっこうえると、じきに役場やくば小使こづかいとしてやとわれました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうかんがえると、もらったお小使こづかいがふところにあったのですぐさま、停車場ていしゃばへかけつけました。ちょうど、きたへゆく汽車きしゃがあって、それにのりました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、小使こづかいさんが、わすれたのか、こいのぼりは一晩ひとばんじゅう、雨風あめかぜにさらされたとみえます。そして、半分はんぶんぬれながらも、あらしにけず、元気げんきでした。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
その小使こづかしつ障子しょうじやぶれから、つめたいかぜんできました。けん一はつねのごとくまくらにあたまをつけたけれど、ぐっすりとすぐにねむりにおちいることができなかった。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
信吉しんきちは、うんと叔父おじさんの手助てだすけをして、お小使こづかいをもらったら、自分じぶんのためでなく、いもうとになにかほしいものをってやって、よろこばせてやろうとおもっているほど、信吉しんきち
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、このあいだおとうさんから、お小使こづかいをもらったのを大事だいじにしておけばよかったと後悔こうかいしたのです。バッチンをしたり、花火はなびったりして、みんな使つかってしまったのでした。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
先生せんせい小使こづかしつ用事ようじがあるので、教員室きょういんしつて、ちょうどとおりかかったのでした。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おい、だれか、ぼうってきてくれよ。」と、さけびました。孝吉こうきちはすぐはしっていって、小使こづかしつのそばにてかけてあったたけざおをってくると、小田おだは、それをうえからって
すずめの巣 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おしずも、いちばんいい着物きもの被換きかえて、お小使こづかせんをもらって、ぼっちゃんをつれて、そとました。けれど、彼女かのじょばかりは、こんなときに、かえって、なんとなくさびしそうでありました。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あすこへはがれませんね。しかたがないから、物置ものおき軒下のきしたへでも小使こづかいさんにたのんでれてもらうのだ。そうすれば、おやすずめがきて、世話せわをするでしょう。」と、先生せんせいは、おっしゃいました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それでいいなら、わたしが、小使こづかいさんにたのんであげるから。」
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)