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多
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た
ふりがな文庫
“
多
(
た
)” の例文
自
(
みづか
)
ら
其斷
(
そのだん
)
を
勇
(
ゆう
)
とせば、
則
(
すなは
)
ち
(八七)
其敵
(
そのてき
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
怒
(
いか
)
らす
無
(
な
)
かれ。
自
(
みづか
)
ら
其力
(
そのちから
)
を
多
(
た
)
とせば、
則
(
すなは
)
ち
(八八)
其難
(
そのなん
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
(八九)
概
(
がい
)
する
無
(
な
)
かれ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
いつものように御馳走になった上
多
(
た
)
ぶんのお礼を頂いて表に出ると、まだ日はかなり高かったがもう木之助には他をまわる気が起らなかった。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
モミヅは其頃
多
(
た
)
行四段にも活用し
其
(
それ
)
をまた
波
(
は
)
行に活用せしめた。「もみだひにけり」は時間的経過をも含ませている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
さうして
下男
(
げなん
)
には、
菱形
(
ひしがた
)
の四
角
(
かく
)
へ『
多
(
た
)
』の
字
(
じ
)
の
合印
(
あひじる
)
しの
附
(
つ
)
いた
法被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
せてくれた。
兩掛
(
りやうが
)
けの一
方
(
ぱう
)
には
藥箱
(
くすりばこ
)
を
納
(
をさ
)
め、
他
(
た
)
の一
方
(
ぱう
)
には
土産物
(
みやげもの
)
が
入
(
はひ
)
つてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
会は大変
儲
(
もう
)
かった。会は彼の功労を非常に
多
(
た
)
とし、
遂
(
つい
)
に千五百円を投げ出して、新邸宅を建てて彼に贈った。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
率八の労を
多
(
た
)
として膳の上を拭き代え、縁起払いにつけ直した酒をお粂自身の手で
酌
(
しゃく
)
までして与えながら
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同じく衣を改めることを詠じながら、夏の
更衣
(
ころもがえ
)
と全然別の趣を捉えているのを
多
(
た
)
としなければならぬ。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
... どうか
宜
(
よろ
)
しく・……」「
何
(
なん
)
といふ名前です」「お
師匠
(
ししやう
)
さん、
私
(
わたし
)
は年を
老
(
と
)
つて物おぼえが悪くなつて、よく
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
りませぬが、
何
(
なん
)
でも
多
(
た
)
の
字
(
じ
)
の
付
(
つ
)
く名前でしたが、忘れました」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「御承知でもありませうが、吃りには
加
(
か
)
行と
多
(
た
)
行とは一番禁物なんですから。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此故ハ幕府の敵たる長州薩州の間に往来して居との事なり。其事を聞
多
(
た
)
る薩州屋敷の小松帯刀、西郷吉之助なども皆、大笑にてかへりて私が幕府のあわて者に出逢てはからぬ幸と申あひ候。
手紙:042 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
学育もとより
軽々
(
けいけい
)
看過すべからずといえども、古今の教育家が
漫
(
みだり
)
に
多
(
た
)
を予期して、あるいは人の子を学校に入れてこれを育すれば、自由自在に期するところの人物を
陶冶
(
とうや
)
し出だすべしと思うが如きは
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
灸点横町
(
きゅうてんよこちょう
)
(神田佐久間町)の
多
(
た
)
の
市
(
いち
)
でございます」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「厭だよ、
多
(
た
)
あちゃん。一々揚げ足を取る」
田園情調あり
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
虎は目鼻から血を
噴
(
ふ
)
き出す。
呻
(
うめ
)
きは全山を
震撼
(
しんかん
)
する。さらに蹴る。
滅
(
め
)
ッ
多
(
た
)
打ちに打ちのめす。苦しさの余り虎は腹の下の土を掘った、虎のからだの両側に小山ができる……。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(一二)
天下
(
てんか
)
、
管仲
(
くわんちう
)
の
賢
(
けん
)
を
多
(
た
)
とせずして、
鮑叔
(
はうしゆく
)
の
能
(
よ
)
く
人
(
ひと
)
を
知
(
し
)
るを
多
(
た
)
とする
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
“多”の意味
《名詞》
(タ)(「多とする」の形で)業績などが、数多く感謝に値すること。
(出典:Wiktionary)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
“多”を含む語句
夥多
許多
数多
多謝
多少
多勢
多数
幾多
多日
多時
歌留多
多人数
多忙
多數
多量
多武
多言
悉達多
多舌
過多
...