“売出(うりだ)” の例文
旧字:賣出
それは、目下(もっか)売出(うりだ)しの青年探偵、帆村荘六(ほむらそうろく)にとって、諦(あきら)めようとしても、どうにも諦められない彼一生の大醜態(だいしゅうたい)だった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たった一人(ひとり)、江戸(えど)で生(うま)れて江戸(えど)で育(そだ)った吉次(きちじ)が、他(ほか)の女形(おやま)を尻目(しりめ)にかけて、めきめきと売出(うりだ)した調子(ちょうし)もよく、やがて二代目(だいめ)菊之丞(きくのじょう)を継(つ)いでからは上上吉(じょうじょうきち)の評判記(ひょうばんき)は
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
米(こめ)は俵(たはら)より涌(わ)き銭(ぜに)は蟇口(がまぐち)より出(いづ)る結構(けつこう)な世(よ)の中(なか)に何(なに)が不足(ふそく)で行倒(ゆきだふ)れの茶番(ちやばん)狂言(きやうげん)する事かとノンキに太平楽(たいへいらく)云ふて、自作(じさく)の小説(せうせつ)が何十遍(なんじつぺん)摺(ずり)とかの色表紙(いろべうし)を付(つ)けて売出(うりだ)され
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
夫(をつと)をして三井(みつゐ)、白木(しろき)、下村(しもむら)の売出(うりだ)し広告(くわうこく)の前に立たしむればこれある哉(かな)必要(ひつえう)の一器械(きかい)なり。あれが欲(ほ)しいの愬(うつた)へをなすにあらざるよりは、毫(がう)もアナタの存在を認(みと)むることなし
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
とにも角(かく)にも妻が死んだのですから、本来ならば一週間や十日は喪にこもるべきですが、既にプログラムも刷られ、入場券も売出(うりだ)された演奏で、これは断わるわけに行きません。
其(そ)の病気(びやうき)のために、衣絵(きぬゑ)さんが、若手(わかて)、売出(うりだ)しの洋画家(やうぐわか)であつた、婿君(むこぎみ)と一所(しよ)に、鎌倉(かまくら)へ出養生(でやうじゆう)をして居(ゐ)たのは……あとで思(おも)へば、それも寂(さび)しい……行(ゆ)く春(はる)の頃(ころ)から知(し)つて居(ゐ)た。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
往来(おうらい)にはつめたい風が吹いているし、今はもう暮(く)れの売出(うりだ)しの時節(じせつ)です。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
此(こ)の雑誌も九号(くがう)迄(まで)は続きましたが、依様(やはり)十号から慾(よく)が出て、会員に頒布(はんぷ)する位(くらゐ)では面白(おもしろ)くないから、価(あたひ)を廉(やす)くして盛(さかん)に売出(うりだ)して見やうと云(い)ふので、今度(こんど)は四六倍(ばい)の大形(おほがた)にして、十二頁(ページ)でしたか
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
三越(みつこし)と白木屋(しろきや)の売出(うりだ)しと聞いて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大百貨店の売出(うりだ)しは
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大百貨店の売出(うりだ)しに
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)