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墳墓
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ふんぼ
ふりがな文庫
“
墳墓
(
ふんぼ
)” の例文
と
忌々
(
いまいま
)
しげに振り返って、年の寄ったことも表示した。若い女性の半裸体がブザマに見えるようになれば、人生はもう
墳墓
(
ふんぼ
)
に近い。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
でも、
私
(
わたくし
)
が
死
(
し
)
ぬるまで
三浦家
(
みうらけ
)
の
墳墓
(
ふんぼ
)
の
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れなかったという
事
(
こと
)
は、その
領地
(
りょうち
)
の
人民
(
じんみん
)
の
心
(
こころ
)
によほど
深
(
ふか
)
い
感動
(
かんどう
)
を
与
(
あた
)
えたようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「丞相、あなたのお眼には、そう映りますか。それがしの眼には、
墳墓
(
ふんぼ
)
に並べて
埋葬
(
まいそう
)
する
犬鶏
(
けんけい
)
の
木偶
(
でく
)
や泥人形のようにしか見えませんが」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この土地を英国人に売り渡した柔仏の朱丹は、ラッフルスから受取った六十万弗の中から二十万弗を同種族のものに分配して、残る十万弗で自分の
墳墓
(
ふんぼ
)
を作った。
マレー俳優の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
世の
果
(
はて
)
は
何處
(
いづこ
)
とも知らざれば、
亡
(
な
)
き人の
碑
(
しるし
)
にも
萬代
(
よろづよ
)
かけし小松殿内府の
墳墓
(
ふんぼ
)
、見上ぐるばかりの石の面に彫り刻みたる淨蓮大禪門の五字、
金泥
(
きんでい
)
の
色
(
いろ
)
洗
(
あら
)
ひし如く猶ほ
鮮
(
あざやか
)
なり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
彼らは皆その住み慣れた祖先
墳墓
(
ふんぼ
)
の地を捨てて、勇ましくも津軽の海の速潮を乗りきった。
初めて見たる小樽
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
此時
(
このとき
)
余
(
よ
)
は一
種
(
しゆ
)
言
(
い
)
ふ
可
(
べか
)
らざるの
凄氣
(
せいき
)
に
打
(
う
)
たれたのである。
此所
(
こゝ
)
は
是
(
これ
)
、千
數
(
すう
)
百
年前
(
ねんぜん
)
の
人
(
ひと
)
を
葬
(
ほうむ
)
つた
墳墓
(
ふんぼ
)
である。
其
(
その
)
内部
(
ないぶ
)
に
余
(
よ
)
は
生
(
い
)
きながら
入
(
い
)
つて
立
(
た
)
つのである。
白骨
(
はくこつ
)
生
(
い
)
けるにあらぬか。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
あの偉大な尚真王代の
遺蹟
(
いせき
)
は、真に国宝に列するもので、とりわけ石彫の美は四百年後の今日も昔のままの姿で、美しく立派なものでありました。玉御殿も
墳墓
(
ふんぼ
)
として世にも厳粛なものでありました。
沖縄の思い出
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
もし
墳墓
(
ふんぼ
)
を尋ねて
獲
(
え
)
ば
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
もし
款
(
かん
)
を毛利家に通じ、彼に利をもってすれば、あわれ遠征宿年にわたる羽柴秀吉以下の軍は、中国の地を
墳墓
(
ふんぼ
)
として、ふたたび都を
顧
(
かえり
)
みることはできまい。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三代の
仇
(
あだ
)
を重ねたる
關東武士
(
くわんとうぶし
)
が野馬の
蹄
(
ひづめ
)
に
祖先
(
そせん
)
の
墳墓
(
ふんぼ
)
を
蹴散
(
けちら
)
させて、一門おめ/\
西海
(
さいかい
)
の
陲
(
はて
)
に迷ひ行く。とても流さん末の
慫名
(
うきな
)
はいざ知らず、まのあたり百代までの恥辱なりと思はぬこそ是非なけれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
かざらんものと思いまして。……二条の第に、
覚束
(
おぼつか
)
なくも、鉄砲をならべ、
楯
(
たて
)
をかこみましたのも、
足利
(
あしかが
)
御代々のいまや終ろうとする
墳墓
(
ふんぼ
)
に、多少のさむらいはあるぞと、花を
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
太刀
(
たち
)
のみ残して、二人は
鎧
(
よろい
)
や持物のすべてを、光安入道の
墳墓
(
ふんぼ
)
のうちへ共に
埋
(
い
)
けた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冀州攻略もひとまず片づくと、曹操は第一着手に、袁紹と袁家
累代
(
るいだい
)
の
墳墓
(
ふんぼ
)
を
祠
(
まつ
)
った。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なぜならば、何たる因果か、王家の
墳墓
(
ふんぼ
)
といえば、
柩
(
ひつぎ
)
の中まで
珠玉
(
しゅぎょく
)
珍宝
(
ちんぽう
)
を詰めこんでゆくものだから、秦朝の墳墓といい、漢室の墳墓といい、王妃の墓で
発掘
(
あば
)
かれていないところはない位だ
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わが明智一党の最後の
墳墓
(
ふんぼ
)
と相成ったが、各〻にはもう武士として恥なき本分を尽し果されたことでもあれば、この上、求めて死をいそぐにあたらぬこと、それぞれの郷土に帰って、さらに
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
異国の帝王には、この世の宝玉や
愛妃
(
あいひ
)
への
執念
(
しゅうねん
)
を
墳墓
(
ふんぼ
)
にまで
随
(
したが
)
えていったような人もあるが、じぶんは今、臨命にさいして、妻子への未練も、王位や珍宝にたいする妄念も、何ら持ってはいない。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
限りなき治乱興亡を繰り返して来た
墳墓
(
ふんぼ
)
でない物はないのである。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“墳墓”の意味
《名詞》
墳 墓(ふんぼ)
死体や遺骨を埋葬する所。はか。
(出典:Wiktionary)
“墳墓(
墓
)”の解説
墓(はか、en: tombあるいはgrave)は、遺体や遺骨を葬ってある場所。「墳墓(ふんぼ)」「墳塋」(ふんえい)ともいう。
(出典:Wikipedia)
墳
常用漢字
中学
部首:⼟
15画
墓
常用漢字
小5
部首:⼟
13画
“墳墓”で始まる語句
墳墓地