“ふんぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
墳墓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この土地を英国人に売り渡した柔仏の朱丹は、ラッフルスから受取った六十万弗の中から二十万弗を同種族のものに分配して、残る十万弗で自分の墳墓ふんぼを作った。
マレー俳優の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世のはて何處いづことも知らざれば、き人のしるしにも萬代よろづよかけし小松殿内府の墳墓ふんぼ、見上ぐるばかりの石の面に彫り刻みたる淨蓮大禪門の五字、金泥きんでいいろあらひし如く猶ほあざやかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
彼らは皆その住み慣れた祖先墳墓ふんぼの地を捨てて、勇ましくも津軽の海の速潮を乗りきった。
初めて見たる小樽 (新字新仮名) / 石川啄木(著)