地下室ちかしつ)” の例文
んだわたしのいとこがまいりました。それから、長いひげをはやした男もまいりました。そいつは、地下室ちかしつでたくさんのかね
くら内部ないぶには、電燈でんとうがともっていました。そして、だんだんとしたほうふかくなっていて、地下室ちかしつになっていました。かれは、だんりかけました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、手にいききかけて、かじかんだゆびあたためると、いきなり、寝床ねどこいたの上にあった自分の帽子ぼうしをつかんで、そっと手さぐりで、地下室ちかしつからぬけだした。
二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのぞほかこぞつて死滅しめつしたことにおい有名ゆうめいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
いっぽう、農家のうかの人たちは、ペール・オーラの姿すがたが見えないので、びっくりしてさがしはじめました。納屋なやから、井戸いどから、地下室ちかしつまでも、みんなさがしてみました。
そしてたいていの博物館はくぶつかん地下室ちかしつには便利べんり食堂しよくどう、かふぇーなどがまうけられ、食事しよくじもできるし、おちやめるしといふようになつてゐますから、戸外運動こがいうんどうをしない人々ひと/″\
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
服装ふくそうをすっかりととのえおわり、からだがあたたまってくると、こんどは地下室ちかしつ食堂しょくどうにおりていって、そこに残っていたにくやパンやチーズを、いやというほどつめこんだんだ。
これは宝石ほうせき箱のかぎだ。これはへやのこらずの合いかぎだ。さて、ここにもうひとつ、ちいさなかぎがあるが、これは地下室ちかしつの大ろうかの、いちばんおくにある、小べやをあけるかぎだ。
青ひげ (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
「これじゃ、わしがじぶんで地下室ちかしつへいって、エルゼがどこにいるか、見てこなくちゃならない。」
まったく、どこの地下室ちかしつにも、天井裏てんじょううらにも、教会にも、おしろにも、酒造さけつくにも、製粉所せいふんじょにも、そのほか人間の住んでいるところなら、ありとあらゆるところに住んでいたものです。
そのばんは、クリスマスの前夜ぜんやで、とりわけ、さむさのきびしい晩だった。ある地下室ちかしつに、ひとりの少年がいる。少年といっても、まだ六つになったかならないかの、とても小さな子なのだ。
このこと西暦せいれき千九百二年せんくひやくにねん五月八日ごがつやうかマルチニックとうプレーさん噴火ふんかついしるしたとほりであるが、サンピール二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう生存者せいぞんしや地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのみであるので
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
幸三こうぞうは、がたくもっていたそらが、いつのまにかあめとなったのにづきませんでした。少年しょうねん労働者ろうどうしゃ二人ふたりれだって、かれは、地下室ちかしつからそとると、そこに、一だい自動車じどうしゃっていました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
地下室ちかしつへはいりますと、エルゼは小さいいすをもちだして、それをたるのまえにおきました。
そして、あたしたちはその子をこの地下室ちかしつへよこして、ビールをつぎださせるとする。そうすると、あの十字じゅうじのとびぐちがその子の頭の上におちてきて、その子をころしてしまうわ。
こうして、金貨きんか地下室ちかしつからはこびだされて、ご婚礼こんれいの式があげられました。
そこで若者はおのをひきぬいて、じいさんをはなしてやりました、すると、じいさんは若者をつれて、またもとのおしろにもどり、地下室ちかしつにはいって、金貨きんかのぎっしりつまった三つのはこを見せました。