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名案
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めいあん
ふりがな文庫
“
名案
(
めいあん
)” の例文
彼此
(
かれこれ
)
と
種々
(
いろ/\
)
優
(
すぐ
)
れた
簡便
(
かんべん
)
な
方法
(
はうはふ
)
を
稽
(
かんが
)
へては
見
(
み
)
たものゝ、
只
(
たゞ
)
厄介
(
やくかい
)
な
事
(
こと
)
には
何
(
ど
)
うして
其
(
そ
)
れを
實行
(
じつこう
)
すべきかと
云
(
い
)
ふ
名案
(
めいあん
)
を
持
(
も
)
たなかつたことです。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
名案
(
めいあん
)
ですな。ハルステッド
刑務所
(
けいむしょ
)
の
看守
(
かんしゅ
)
たちが知ってる男に、
警察犬
(
けいさつけん
)
を
飼
(
か
)
っておる男がいるそうですから、さっそく
手配
(
てはい
)
しましょう」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
眞個
(
まつたく
)
難
(
むづか
)
しい問題である。周三が
腦味噌
(
のうみそ
)
の
壓搾
(
あつさく
)
するのも無理は無い。幾ら壓搾したと謂ツて、決して彼の期待するやうな
名案
(
めいあん
)
は出て來はしない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
で、すぐに、それを
召
(
め
)
しとる方法を
議
(
ぎ
)
しはじめたが、昌仙にも
名案
(
めいあん
)
がなくなかなかそうだんがまとまらない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
名案
(
めいあん
)
はないかな——こゝへ、
下町
(
したまち
)
の
姉
(
ねえ
)
さんで、つい
此間
(
このあひだ
)
まで、
震災
(
しんさい
)
のために
逃
(
に
)
げて
居
(
ゐ
)
た……
元來
(
ぐわんらい
)
、
靜岡
(
しづをか
)
には
親戚
(
しんせき
)
があつて、
地
(
ち
)
の
理
(
り
)
に
明
(
あきら
)
かな、
粹
(
いき
)
な
軍師
(
ぐんし
)
が
顯
(
あら
)
はれた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
四十年来の
閲歴
(
えつれき
)
に
聞人達
(
もんじんたち
)
の
気風
(
きふう
)
を
呑込
(
のみこみ
)
たれば、
只
(
たゞ
)
で
諸名家
(
しよめいか
)
の
御休息所
(
ごきうそくじよ
)
を作り、
其
(
そ
)
の
御褒美
(
ごほうび
)
には
梅
(
うめ
)
一
本
(
ぽん
)
づゝ
植
(
うゑ
)
て
下
(
くだ
)
されと、
金
(
かね
)
と
卑劣
(
ひれつ
)
に
出
(
いで
)
ざる
名案
(
めいあん
)
、
梅
(
うめ
)
一
本
(
ぽん
)
の
寄附主
(
きふぬし
)
が
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
平助はいろいろ考えていましたが、ふと
名案
(
めいあん
)
が浮かんできました。村の側を流れてる川が海に
注
(
そそ
)
ごうという川口のそばに、大きな
入江
(
いりえ
)
がありまして、深い深い沼を作っていました。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
村の人たちは、なるほど、これは
名案
(
めいあん
)
だと思いました。これなら、ちっとも、お金がいりません。それに、あの、だれだかわけのわからない
銅像
(
どうぞう
)
なんか、なくなったほうがいいのでした。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「
名案
(
めいあん
)
だ!」一同は
賛成
(
さんせい
)
した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「これは、
名案
(
めいあん
)
だ。」
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
名案
(
めいあん
)
はないかな、と
字
(
じ
)
の
如
(
ごと
)
く
案
(
あん
)
ずると……あゝ、
今
(
いま
)
にして
思當
(
おもひあた
)
つた。
人間
(
にんげん
)
朝起
(
あさおき
)
をしなけりや
不可
(
いけな
)
い。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こうしてやったらきっと
止
(
と
)
まるだろうという、
竹童
(
ちくどう
)
が
必死
(
ひっし
)
の
名案
(
めいあん
)
、はたせるかな
鷲
(
わし
)
もおどろいたさまで、糸目のくるった
凧
(
たこ
)
のようにクルクルッとめぐりまわりだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幾ら考へても、何時も
纒
(
まとまり
)
の付いた
例
(
ためし
)
は無いが、それでも頭の
底
(
そこ
)
の方に何か
名案
(
めいあん
)
が
潜
(
ひそ
)
むでゐるやうに思はれるので、何うにかして其の考へを引ツ張り出さうとする………雖然出ない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「ご
名案
(
めいあん
)
、
心得
(
こころえ
)
ました」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“名案”の意味
《名詞》
名案(めいあん)
すばらしい考え。
(出典:Wiktionary)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
案
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
“名”で始まる語句
名
名残
名代
名告
名前
名誉
名人
名聞
名高
名題