勲章くんしょう)” の例文
旧字:勳章
大将(泣く。)「ああ情けない。犬め、畜生ちくしょうども。どろ人形ども、勲章くんしょうをみんな食い居ったな。どうするか見ろ。情けない。うわあ。」
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
アンドレイ、エヒミチはいてこころ落着おちつけて、なんの、つきも、監獄かんごくもそれがどうなのだ、壮健そうけんもの勲章くんしょうけているではないか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わたし勲章くんしょううずまった人間を見ると、あれだけの勲章を手に入れるには、どのくらい××な事ばかりしたか、それが気になって仕方がない。……」
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先刻さっきぼんやり隊長の室を見廻したとき、ふと彼の注意をいたのは机の横の壁に巧みに竹で造られた勲章くんしょう掛けであった。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
ゆうちゃんが、こういうと、とくちゃんは、メダルを勲章くんしょうのように、自分じぶんむねのあたりにつけるまねをしてみせました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
「わしをどこへつれていくのだ。ああ、わかった。王様の御殿につれていくのだな。そして、王様はわしに勲章くんしょうをくださるのだ。ありがたい、ありがたい。」
超人ニコラ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「崇拝はせんよ、勲章くんしょうげたかもをつかまえんじゃ、大きな実業家にはなれやせん。知己は、上に求むべきものさ。たとえば、将来おまえのおむこを探すにしても」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋水をける将校もあり、勲章くんしょうを帯べる官吏もあり、天下有数の貴婦人、紳士、前後左右を擁せる中に、半身の裸美らび自若として突立つったちたるは、傍若無人の形状ありさまかな。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あんなに働いた爺さんだったけれども、いくら若い時働いたことを、今の若い人達に自慢して見たところで、爺さんは、金鵄きんし勲章くんしょうも、恩給証書ももらっていなかったから。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いちばんりっぱな勲章くんしょうなんだよ! あれをつけているのはね、あのひとがいなくならないようにというためと、動物からも、人間からも、すぐわかるようにというためなんだよ。
あれは女の胸にある肉の勲章くんしょうだ。女の胸に乳房が無かったらと考えて、もしそうなったら男は女を抱かなくなるだろう。女に逢いに行くことをベルを押しに行くといった若い仏蘭西フランス人があった。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その様子を見かねて母は、祖父に、れいの勲章くんしょうを、そっと手渡した。
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「軍曹どの。もう、自分に対し、勲章くんしょうでも、下さるのですか」
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
又我々だって無期徒刑じゃない、人類の仲間からと哺乳ほにゅう動物組合、鳥類連盟、魚類事務所などからまで勲章くんしょうや感謝状を沢山贈られる訳です。どうです。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きんボタンだね、きれいだな。ぼくにおくれよ。ぼく勲章くんしょうのようにむねにつけるのだから。」と、いいました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
振返ふりかえればむねひか徽章きしょうやら、勲章くんしょうやらをげたおとこが、ニヤリとばかり片眼かためをパチパチと、自分じぶんわらう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
茶入れ、茶わん、茶の湯釜などを賜わることは、当時にあっては最高な勲章くんしょうを授与されるのと同じであった。その名誉たる、重宝的価値ばかりでなく、信長からそれをもらうことは
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やっぱり、まん中のは、大将の軍服で、小さいながら勲章くんしょうも六つばかりげています。両わきの小猿は、あまり小さいので、肩章けんしょうがよくわかりませんでした。
さるのこしかけ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
わたくしだいとうのスタニスラウの勲章くんしょうもらいました。このだいとう勲章くんしょうは、全体ぜんたいなら外国人がいこくじんでなければもらえないのですが、わたくしにはその、特別とくべつもってね、例外れいがいえます。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しょうちゃんは、金色きんいろのボタンを自分じぶんむねのあたりへつけて、勲章くんしょうのつもりで、大股おおまたあるきました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
土耳古トルコ人たちは、みんなまっ赤なターバンと帯とをかけ、ことに地学博士はあちこちからの勲章くんしょうやメタルを、その漆黒しっこくの上着にかけましたので全くまばゆい位でした。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おとこ役人やくにんは、ぴかぴかひかった、勲章くんしょうのようなものを、むねにつけていました。
托児所のある村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ばけもの世界長からは、毎日一つずつ位をつけて来ましたし、勲章くんしょうおくってよこしましたので、今はその位を読みあげるだけに二時間かかり、勲章はネネムのへやかべ一杯になりました。
世間せけんひとたちは、勲章くんしょうとでもおもっているのかな。」
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
バナナのエボレットをかざ菓子かし勲章くんしょうを胸にみたせり。
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
いまではおれは勲章くんしょうが百ダアス