トップ
>
勲章
>
くんしょう
ふりがな文庫
“
勲章
(
くんしょう
)” の例文
旧字:
勳章
大将(泣く。)「ああ情けない。犬め、
畜生
(
ちくしょう
)
ども。
泥
(
どろ
)
人形ども、
勲章
(
くんしょう
)
をみんな食い居ったな。どうするか見ろ。情けない。うわあ。」
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
アンドレイ、エヒミチは
強
(
し
)
いて
心
(
こころ
)
を
落着
(
おちつ
)
けて、
何
(
なん
)
の、
月
(
つき
)
も、
監獄
(
かんごく
)
もそれがどうなのだ、
壮健
(
そうけん
)
な
者
(
もの
)
も
勲章
(
くんしょう
)
を
着
(
つ
)
けているではないか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
私
(
わたし
)
は
勲章
(
くんしょう
)
に
埋
(
うずま
)
った人間を見ると、あれだけの勲章を手に入れるには、どのくらい××な事ばかりしたか、それが気になって仕方がない。……」
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
先刻
(
さっき
)
ぼんやり隊長の室を見廻したとき、ふと彼の注意を
牽
(
ひ
)
いたのは机の横の壁に巧みに竹で造られた
勲章
(
くんしょう
)
掛けであった。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんが、こういうと、
徳
(
とく
)
ちゃんは、メダルを
勲章
(
くんしょう
)
のように、
自分
(
じぶん
)
の
胸
(
むね
)
のあたりにつけるまねをしてみせました。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「わしをどこへつれていくのだ。ああ、わかった。王様の御殿につれていくのだな。そして、王様はわしに
勲章
(
くんしょう
)
をくださるのだ。ありがたい、ありがたい。」
超人ニコラ
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「崇拝はせんよ、
勲章
(
くんしょう
)
を
佩
(
さ
)
げた
鴨
(
かも
)
をつかまえんじゃ、大きな実業家にはなれやせん。知己は、上に求むべきものさ。たとえば、将来おまえのお
聟
(
むこ
)
を探すにしても」
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秋水を
佩
(
は
)
ける将校もあり、
勲章
(
くんしょう
)
を帯べる官吏もあり、天下有数の貴婦人、紳士、前後左右を擁せる中に、半身の
裸美
(
らび
)
自若として
突立
(
つった
)
ちたるは、傍若無人の
形状
(
ありさま
)
かな。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あんなに働いた爺さんだったけれども、いくら若い時働いたことを、今の若い人達に自慢して見たところで、爺さんは、
金鵄
(
きんし
)
勲章
(
くんしょう
)
も、恩給証書ももらっていなかったから。
駈落
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
いちばんりっぱな
勲章
(
くんしょう
)
なんだよ! あれをつけているのはね、あのひとがいなくならないようにというためと、動物からも、人間からも、すぐわかるようにというためなんだよ。
みにくいアヒルの子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あれは女の胸にある肉の
勲章
(
くんしょう
)
だ。女の胸に乳房が無かったらと考えて、もしそうなったら男は女を抱かなくなるだろう。女に逢いに行くことをベルを押しに行くといった若い
仏蘭西
(
フランス
)
人があった。
豆腐買い
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その様子を見かねて母は、祖父に、れいの
勲章
(
くんしょう
)
を、そっと手渡した。
ろまん灯籠
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「軍曹どの。もう、自分に対し、
勲章
(
くんしょう
)
でも、下さるのですか」
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
又我々だって無期徒刑じゃない、人類の仲間からと
哺乳
(
ほにゅう
)
動物組合、鳥類連盟、魚類事務所などからまで
勲章
(
くんしょう
)
や感謝状を沢山贈られる訳です。どうです。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
金
(
きん
)
ボタンだね、きれいだな。
僕
(
ぼく
)
におくれよ。
僕
(
ぼく
)
、
勲章
(
くんしょう
)
のように
胸
(
むね
)
につけるのだから。」と、いいました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
振返
(
ふりかえ
)
れば
胸
(
むね
)
に
光
(
ひか
)
る
徽章
(
きしょう
)
やら、
勲章
(
くんしょう
)
やらを
下
(
さ
)
げた
男
(
おとこ
)
が、ニヤリとばかり
片眼
(
かため
)
をパチパチと、
自分
(
じぶん
)
を
見
(
み
)
て
笑
(
わら
)
う。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
茶入れ、茶わん、茶の湯釜などを賜わることは、当時にあっては最高な
勲章
(
くんしょう
)
を授与されるのと同じであった。その名誉たる、重宝的価値ばかりでなく、信長からそれをもらうことは
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やっぱり、まん中のは、大将の軍服で、小さいながら
勲章
(
くんしょう
)
も六つばかり
提
(
さ
)
げています。両わきの小猿は、あまり小さいので、
肩章
(
けんしょう
)
がよくわかりませんでした。
さるのこしかけ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたくし
)
は
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
のスタニスラウの
勲章
(
くんしょう
)
を
貰
(
もら
)
いました。この
第
(
だい
)
二
等
(
とう
)
の
勲章
(
くんしょう
)
は、
全体
(
ぜんたい
)
なら
外国人
(
がいこくじん
)
でなければ
貰
(
もら
)
えないのですが、
私
(
わたくし
)
にはその、
特別
(
とくべつ
)
を
以
(
もっ
)
てね、
例外
(
れいがい
)
と
見
(
み
)
えます。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんは、
金色
(
きんいろ
)
のボタンを
自分
(
じぶん
)
の
胸
(
むね
)
のあたりへつけて、
勲章
(
くんしょう
)
のつもりで、
大股
(
おおまた
)
に
歩
(
ある
)
きました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
土耳古
(
トルコ
)
人たちは、みんなまっ赤なターバンと帯とをかけ、
殊
(
こと
)
に地学博士はあちこちからの
勲章
(
くんしょう
)
やメタルを、その
漆黒
(
しっこく
)
の上着にかけましたので全くまばゆい位でした。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
男
(
おとこ
)
の
役人
(
やくにん
)
は、ぴかぴか
光
(
ひか
)
った、
勲章
(
くんしょう
)
のようなものを、
胸
(
むね
)
につけていました。
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ばけもの世界長からは、毎日一つずつ位をつけて来ましたし、
勲章
(
くんしょう
)
を
贈
(
おく
)
ってよこしましたので、今はその位を読みあげるだけに二時間かかり、勲章はネネムの
室
(
へや
)
の
壁
(
かべ
)
一杯になりました。
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
たちは、
勲章
(
くんしょう
)
とでも
思
(
おも
)
っているのかな。」
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
バナナのエボレットを
飾
(
かざ
)
り
菓子
(
かし
)
の
勲章
(
くんしょう
)
を胸に
満
(
みた
)
せり。
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いまではおれは
勲章
(
くんしょう
)
が百ダアス
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“勲章”の意味
《名詞》
勲章(くんしょう)
国家や公共に対する勲功・功労を表彰して国家から授けられる賞牌、記章。日本では、勲章は、菊花章、桐花章、旭日章、瑞宝章、宝冠章及び文化勲章に大別される。
(出典:Wiktionary)
“勲章”の解説
勲章(くんしょう)は、主に国家元首などが功績や業績を残した個人又は団体を表彰するために与える栄典のうち、章飾の授与を伴うもの、あるいはその栄誉を示す章飾。
(出典:Wikipedia)
勲
常用漢字
中学
部首:⼒
15画
章
常用漢字
小3
部首:⽴
11画
“勲”で始まる語句
勲
勲功
勲爵士
勲爵
勲位
勲職
勲一等
勲三等
勲何等
勲八等