トップ
>
仕置
>
しおき
ふりがな文庫
“
仕置
(
しおき
)” の例文
また
羽地
(
はねじ
)
王子
(
おうじ
)
向象賢
(
しょうしょうけん
)
の『
仕置
(
しおき
)
』を見ても、向象賢以前には
時之大屋子
(
ときのおおやこ
)
という覡がいて政府の御用を務めていたことがわかります。
ユタの歴史的研究
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
隱亡
(
をんばう
)
彌十に頼み
燒棄
(
やきすて
)
させ候段不屆に付
存命
(
ぞんめい
)
致し
居
(
をり
)
候はゞ
重
(
おも
)
き御
仕置
(
しおき
)
にも
仰
(
おほ
)
せ付らる
可
(
べき
)
の
所
(
ところ
)
鈴ヶ森に於て
殺害
(
せつがい
)
致されしにより其
罪
(
つみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眼のさとい李は忽ちにそれを
看破
(
かんぱ
)
して、揃いも揃った恩知らずめ、義理知らずめと、彼はまず周に対して残虐な
仕置
(
しおき
)
を加えた。
女侠伝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お前もずいぶん、女子供を買って来て危ねえ芸当をさせて銭をもうける
職業
(
しょうべい
)
に似合わねえ、あのくらいの
仕置
(
しおき
)
が見ていられねえでどうする。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
おそらく信長の後、天下の
仕置
(
しおき
)
をなす者は彼ではないでしょうか。……武門には、敵の
喪
(
も
)
を討たず、という古言もある。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
は
父
(
ちち
)
には
酷
(
ひど
)
く
仕置
(
しおき
)
をされました。
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
は
極
(
ご
)
く
苛酷
(
かこく
)
な
官員
(
かんいん
)
であったのです。が、
貴方
(
あなた
)
のことを
申
(
もう
)
して
見
(
み
)
ましょうかな。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
上げて、泉岳寺へ引上げ、お上のお
仕置
(
しおき
)
を待っていられる。わしはその仲間に外れた。その仲間に外れたばかりでなく、人間の仲間からも外れてしまった!
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
ハイドンの
悪戯
(
いたずら
)
っ
気
(
け
)
は、マリア・テレジアにお
仕置
(
しおき
)
されて以来、死ぬまで続いた。
諧謔好
(
かいぎゃくず
)
きで、陽気で、邪念のないハイドンは、子供好きで有名でもあった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
... 重き御
仕置
(
しおき
)
に仰せつけられそうになりました」「まるで講釈見たようです事」「なかなか
旨
(
うま
)
いでしょう。 ...
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
言ううちにも、お大尽がお
仕置
(
しおき
)
にでもなッちや可哀そうだから、ひと肌ぬいでおくんなせえまし。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
畢竟
(
ひっきょう
)
仕置
(
しおき
)
が柔弱であったためであると言うて、板倉四郎左衛門(後に伊賀守勝重)らに命じ、当時盗罪の罰は禁獄なりしにかかわらず、賭博をなす者は容赦なく捕えて
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
あたしたちはよろこんでお
仕置
(
しおき
)
を受けますよ、ええ、——それを忘れないようにするんだね
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
女房のおみねが己に取り付く事の出来ない所から、此の女に
取付
(
とッつ
)
いて己の悪事を喋らせて、お
上
(
かみ
)
の耳に聞えさせ、おれを
召捕
(
めしと
)
り、お
仕置
(
しおき
)
にさせて
怨
(
うら
)
みをはらす了簡に違いなし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あるいは徒党の頭取になったものだけを木曾福島へ呼び出して、あの代官所で調べるぐらいのことはありましょうか。ナニ、それも以前のように、重いお
仕置
(
しおき
)
にはしますまいよ。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
長政罪人を誅するに諸士に命じて
見逢
(
みあい
)
に切り殺させらる、長政側近く呼んでその事を命じ命を
承
(
う
)
けて退出する、その形気を次の間にある諸士察して
仕置
(
しおき
)
をいい付けられたと知った
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
然るを加藤小西
若
(
ごと
)
き大将なれば血気の勇のみにて、
仕置
(
しおき
)
一様ならず、朝鮮の人民日本の
下知
(
げち
)
法度を信ぜずして、山林へ逃げかくれ、安堵の思なく、朝鮮の三道荒野となって五穀なし。
碧蹄館の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
平助もこのむごたらしい
仕置
(
しおき
)
に身ぶるいして、自分の眼にも刃物を刺されたように痛んで来た。彼は溜息をつきながら訊いた。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私
(
わたくし
)
は
父
(
ちゝ
)
には
酷
(
ひど
)
く
仕置
(
しおき
)
をされました。
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちゝ
)
は
極
(
ご
)
く
苛酷
(
かこく
)
な
官員
(
くわんゐん
)
で
有
(
あ
)
つたのです。が、
貴方
(
あなた
)
の
事
(
こと
)
を
申
(
まを
)
して
見
(
み
)
ませうかな。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
立て是を
仕置
(
しおき
)
す然れば及ずながら
未來
(
みらい
)
は救ひも遣さうが現世の罪人を救う事は協はずと申さるれば三五郎は猶も
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ええ、お父さんだって、そんなに母ちゃんが憎いのじゃないでしょうけれど、ああして、先に立って、母ちゃんのお
仕置
(
しおき
)
をしなけりゃならないんですって。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ああ思い出した。では、利家様がまだ七尾御在城の頃、城下端れの茶店で、
飢餓
(
きが
)
のあまりに、盗みをした浪人者の父子が、大勢の中で
仕置
(
しおき
)
に
遭
(
あ
)
っていたのを
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
か
)
れは国相となる三年前、即ち慶安三年、はじめて沖縄の正史『
中山世鑑
(
ちゅうざんせいかん
)
』を編纂して自国の歴史を教え、国相となってから『
仕置
(
しおき
)
』を出してその政見を述べました
琉球史の趨勢
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
お
仕置
(
しおき
)
のある度に、何か嫌がらせな
惡戯
(
わるさ
)
をした事を思ひ付いて、この三年の間に、笹野新三郎の手掛けた事件で、無理な罪に落された者はないかと、いろ/\調べて見ましたが
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お咎めに逢って、もしお
仕置
(
しおき
)
になるものならなって死にたかったかもしれない。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
伴藏の
持物
(
もちもの
)
には不似合だ、
何
(
ど
)
ういう訳でこんな物を持っていると聞かれた日にゃア盗んだ事が露顕して、
此方
(
こっち
)
がお
仕置
(
しおき
)
に成ってしまわア、又質に置くことも出来ず、と云って
宅
(
うち
)
へ置いて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうせいつかはお
仕置
(
しおき
)
になる躯だ、この土地でお繩になれば親の名に
箔
(
はく
)
がつく、和泉の娘にも箔がつく、なにしろ子供じぶんからの許婚者だったからな、おめえも嫁にもれえ甲斐があるぜ」
霜柱
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「申しわけがございませぬ。大切な御士卒を、
酷
(
むご
)
い
目
(
め
)
にあわせましたが、私事の怒りで
仕置
(
しおき
)
はいたしませぬ」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで米友は、ついに
盗人
(
ぬすびと
)
と、それから町を騒がしたという二つの罪でお
仕置
(
しおき
)
を受けることになりました。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
誤つて
殺害
(
せつがい
)
せしも
畢竟
(
ひつきやう
)
は其と
云懸
(
いひかけ
)
しが口
籠
(
ごも
)
り何事も皆前世の約束と
斷念
(
あきら
)
め居候得ば一日も早く御
仕置
(
しおき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「これだけの
仕置
(
しおき
)
をさしておいて、二人あたまに十両はひどい」と、又蔵は不平らしく云った。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
酒、——さような幼児に六十万石の
仕置
(
しおき
)
ができると思うか。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
文「はて
私
(
わし
)
を
仕置
(
しおき
)
のため御膳をあがらんのだわ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右七箇年の間
夜白
(
よるひる
)
尽精相勤候付国中之
仕置
(
しおき
)
大方相調百姓至迄富貴に罷成候儀乍憚非独力哉と存候依之根気疲果候且復老衰〔難〕致勤仕時節到来候故断申候哀憐愍被思召赦免可被下候左候而幸に二三年も存命〔中略〕候はゞ本望不可過之存候縦拾年弐拾年相勤候人も僅此中之七箇年には
琉球史の趨勢
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
どんな重い
仕置
(
しおき
)
をうけるかも知れないと恐れられて、彼はその場からすぐに
逐電
(
ちくてん
)
してしまった。
半七捕物帳:37 松茸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「よしよし、
仕置
(
しおき
)
はさんざんすんでいるのじゃから、もうこのうえのこごとはいうまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雲哲 どうも
仕置
(
しおき
)
が暴くなつて來た。縛つてしまふのはちつとひどいな。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「児戯? 何で正季の
仕置
(
しおき
)
が児戯でしょうか」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おやおや、それはえらいお
仕置
(
しおき
)
を
食
(
く
)
ったな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“仕置”の解説
日本の中世法・近世法における仕置(しおき・仕置き)は、領主権力における所務(徴税)を除く所領統治全般を指し、狭義には刑罰を指す。
(出典:Wikipedia)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“仕置”で始まる語句
仕置場
仕置台