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ちようじよう
さて
埴輪の
筒形のものは、
墓の
丘のまはり、
時には
堀の
外側の
土手にも、
一重二重あるひは
三重にも、
取り
繞らされたのであり、また
塚の
頂上には
家形や
先づ
頂上から
絶えず
噴き
出す
蒸氣や
火山灰によつて
直ぐにそれがヴェスヴィオなることが
氣づかれるが、それと
同時に
今一つ
左方に
竝立して
見える
尖つた
山を
見落してはならぬ。
山麓から
頂上までの
間にいろ/\
模樣の
變つた
幾つかの
森林帶がかさなつてゐるわけです このように
土地の
高低によつて
現れる
森林帶のことを『
垂直的森林帶』
日本の
古墳は
元來小高い
丘の
上なぞに
少しく
手を
加へた
圓い
塚だとか、
前方後圓の
塚を
築いたのでありまして、その
頂上には
石の
棺を
收めるといふのが
普通のやり
方でありました。
阿蘇の
靈地からは
火の
玉が
三つ
飛び
出たともいひ、また
性空上人は
霧島の
頂上に
參籠して
神體を
見屆けたといふ。それによれば
周圍三丈、
長さ
十餘丈、
角は
枯木の
如く、
眼は
日月の
如き
大蛇なりきと。