“てつぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テツペン
語句割合
頂上25.8%
天辺19.4%
頂辺16.1%
頂邊16.1%
天邊9.7%
天頂3.2%
巓邊3.2%
頂点3.2%
頂點3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麦藁帽子を冠らせたら頂上てつぺんで踊を踊りさうなビリケン頭に能く実が入つて居て、これも一分苅では無い一分生えの髪に、厚皮らしい赭い地が透いて見えた。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
門野かどのとなりの梧桐の天辺てつぺんみづにして御目にかけると云つて、手桶の底を振りげる拍子に、すべつて尻持をいた。白粉草おしろいそうが垣根のそばで花を着けた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この婆さんが滞在中寝て居る部屋を見せて貰つたが、下宿の一番頂辺てつぺんにあるいはゆる屋根裏で、二畳敷程の所に寝台ねだいも据ゑてあれば洗面の道具も揃つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
『あれはなんでしよう、そらやま頂邊てつぺんの三かくうちのやうなもの。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
あと一年、息せき切つて漸く天邊てつぺんの見えるとこまでこぎつけて來たといふやうなわけで。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
親爺おやぢの云ふ所によると、かれと同時代の少年は、胆力修養のめ、夜半やはん結束けつそくして、たつた一人ひとり、御しろきた一里にあるつるぎみね天頂てつぺんのぼつて、其所そこの辻堂で夜明よあかしをして
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あたま巓邊てつぺんからあし爪先つまさきまでこと/″\公案こうあん充實じゆうじつしたとき、俄然がぜんとして新天地しんてんち現前げんぜんするので御座ございます
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
引き返して砂利の敷いてある所をすこると、会場から逃げた人がちらほらあるいてゐる。盛装した婦人も見える。三四郎は又右へ折れて、爪先上つまさきのぼりを岡の頂点てつぺん迄来た。みち頂点てつぺんで尽きてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
良吉はふと頭の頂點てつぺん禿はげを指して、「疳をなほすために漢法醫にハツボとかいふものをかけて貰つたゝめにこんなに禿げたのだ。」
母と子 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)