トップ
>
頂上
>
てつぺん
ふりがな文庫
“
頂上
(
てつぺん
)” の例文
この娘さんをあくまでも征服し背後の梢の
頂上
(
てつぺん
)
に烏のやうに、とまつてゐて、自由自在にこの娘さんの、
初心
(
うぶ
)
な感情を操つてゐたならば
味瓜畑
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
麦藁帽子を冠らせたら
頂上
(
てつぺん
)
で踊を踊りさうなビリケン頭に能く実が入つて居て、これも一分苅では無い一分生えの髪に、厚皮らしい赭い地が透いて見えた。
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その眼は妙に輝いて、聲まで
逸
(
はず
)
んでゐる。
貴下
(
あなた
)
は東京の人だらう、と言ひながら頭の
頂上
(
てつぺん
)
から爪先まで見上げ見下してゐる。何氣なく左樣だと答へると、何日にあちらを立つたと訊く。
熊野奈智山
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
荒浪
(
あらなみ
)
の
鞺々
(
どう/\
)
と
打寄
(
うちよ
)
する
岬
(
みさき
)
の
一端
(
いつたん
)
には、
高
(
たか
)
き
旗竿
(
はたざほ
)
が
立
(
た
)
てられて、
一夜作
(
いちやづく
)
りの
世界
(
せかい
)
※國
(
ばんこく
)
の
旗
(
はた
)
は、
其
(
その
)
竿頭
(
かんとう
)
から
三方
(
さんぽう
)
に
引
(
ひ
)
かれた
綱
(
つな
)
に
結
(
むす
)
ばれて、
翩々
(
へんぺん
)
と
風
(
かぜ
)
に
靡
(
なび
)
く、
其
(
その
)
頂上
(
てつぺん
)
には
我
(
わ
)
が
譽
(
ほまれ
)
ある
日章旗
(
につしようき
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「ああ、奴さんここにござつたのかい!」と、木の
頂上
(
てつぺん
)
から羊の頭が
嘶
(
な
)
いた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:05 呪禁のかかつた土地
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
塔の
頂上
(
てつぺん
)
に引返して、お照さんを殺せるわけが無いぢやありませんか
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この娘さんをあくまでも征服し背後の梢の
頂上
(
てつぺん
)
に烏のやうに、とまつてゐて、自由自在にこの娘さんの、
初心
(
うぶ
)
な感情を操つてゐたならば
小熊秀雄全集-15:小説
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
人さし指中指の二本でやゝもすれば
兜背形
(
とつぱいなり
)
の
頭顱
(
あたま
)
の
頂上
(
てつぺん
)
を掻く癖ある手をも
法衣
(
ころも
)
の袖に殊勝くさく
隠蔽
(
かく
)
し居るに、源太も敬ひ謹んで承知の旨を頭下つゝ答へけるが
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
諸仏菩薩も御許しあれ、生雲塔の
頂上
(
てつぺん
)
より直ちに飛んで身を捨てむ、投ぐる五尺の
皮嚢
(
かはぶくろ
)
は潰れて醜かるべきも、きたなきものを盛つては居らず、あはれ
男児
(
をとこ
)
の
醇粋
(
いつぽんぎ
)
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“頂上”の解説
頂上(ちょうじょう)は、山のような起伏のある地形において隣接した他の全ての地点よりも高い場所。類義語に山頂(さんちょう)、頂点(ちょうてん)、頂(いただき)、峰(みね)、山巓(さんてん)、サミット(summit)などがある。
(出典:Wikipedia)
頂
常用漢字
小6
部首:⾴
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“頂上”で始まる語句
頂上近
頂上至極