燃ゆる頬もゆるほお
私は十七になった。そして中学校から高等学校へはいったばかりの時分であった。 私の両親は、私が彼等の許であんまり神経質に育つことを恐れて、私をそこの寄宿舎に入れた。そういう環境の変化は、私の性格にいちじるしい影響を与えずにはおかなかった。それ …
作品に特徴的な語句
ぎたな はに かお 咳枯しゃが つくえ よご 希臘ギリシヤ かたま かつ ほと 前屈まえこご むら よみがえ 薔薇ばら 魚籠びく 睫毛まつげ 蒲団ふとん 脊椎せきつい 脈搏みゃくはく 神々こうごう あか 窓際まどぎわ うらや うかが 白樺しらかば 細面ほそおもて 這入はい 三枝さいぐさ 魚住うおずみ ひげ 顳顬こめかみ くび ほお 雌蕋めしべ やみ のこぎり つい へび あか 象牙ぞうげ もと のぞ 見出みいだ 蝋燭ろうそく 蜜蜂みつばち はち 口許くちもと しばしば 少婢こおんな つぼ うそ のど 喀血かっけつ くちびる せき 否応いやおう 可笑おか ゆる 剃刀かみそり 其処そこ わず ぬす 何時いつ 何故なぜ 何処どこ ほの むし あと 猿股さるまた 独逸ドイツ 灌木かんぼく ようや たま 海老えび なお まくら くすぐ 手頸てくび あわ 悪戯いたずら 恰好かっこう
題名が同じ作品
燃ゆる頬 (旧字旧仮名)堀辰雄 (著)