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身震
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みぶるひ
ふりがな文庫
“
身震
(
みぶるひ
)” の例文
白樺
(
しらかんば
)
よ、
蓬生
(
よもぎふ
)
の
大海原
(
おほうなばら
)
に
浴
(
ゆあみ
)
する女の
身震
(
みぶるひ
)
、風がその薄色の髮に戲れると、おまへたちはなにか祕密を守らうとして象牙の戸のやうに
脚
(
あし
)
を合せる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
手
(
て
)
が、
砂地
(
すなぢ
)
に
引上
(
ひきあ
)
げてある
難破船
(
なんぱせん
)
の、
纔
(
わづ
)
かに
其形
(
そのかたち
)
を
留
(
とゞ
)
めて
居
(
ゐ
)
る、三十
石
(
こく
)
積
(
づみ
)
と
見覺
(
みおぼ
)
えのある、
其
(
そ
)
の
舷
(
ふなばた
)
にかゝつて、
五寸釘
(
ごすんくぎ
)
をヒヤ/\と
掴
(
つか
)
んで、また
身震
(
みぶるひ
)
をした。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
婦
(
をんな
)
はあとびつしやりをする、
脊筋
(
せすぢ
)
を
捩
(
よぢ
)
らす。
三俵法師
(
さんだらぼふし
)
は、
裳
(
もすそ
)
にまつはる、
踵
(
かゝと
)
を
嘗
(
な
)
める、
刎上
(
はねあが
)
る、
身震
(
みぶるひ
)
する。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
馬
(
うま
)
は
背
(
せな
)
、
腹
(
はら
)
の
皮
(
かは
)
を
弛
(
ゆる
)
めて
汗
(
あせ
)
もしとゞに
流
(
なが
)
れんばかり、
突張
(
つツぱ
)
つた
脚
(
あし
)
もなよ/\として
身震
(
みぶるひ
)
をしたが、
鼻面
(
はなづら
)
を
地
(
ち
)
につけて、一
掴
(
つかみ
)
の
白泡
(
しろあは
)
を
吹出
(
ふきだ
)
したと
思
(
おも
)
ふと
前足
(
まへあし
)
を
折
(
を
)
らうとする。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
煮
(
に
)
たのが、
心持
(
こゝろもち
)
が
惡
(
わる
)
けりや、
刺身
(
さしみ
)
にして
食
(
た
)
べないかツていふとね、
身震
(
みぶるひ
)
をするんだぜ。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
左樣
(
さう
)
だ、
刺身
(
さしみ
)
は一
寸
(
すん
)
だめしで、
鱠
(
なます
)
はぶつぶつ
切
(
ぎり
)
だ、
魚
(
うを
)
の
煮
(
に
)
たのは、
食
(
た
)
べると
肉
(
にく
)
がからみついたまゝ
頭
(
あたま
)
に
繋
(
つなが
)
つて、
骨
(
ほね
)
が
殘
(
のこ
)
る、
彼
(
あ
)
の
皿
(
さら
)
の
中
(
なか
)
の
死骸
(
しがい
)
に
何
(
ど
)
うして
箸
(
はし
)
がつけられようといつて
身震
(
みぶるひ
)
をする
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
父様
(
おとつさん
)
トこの
母様
(
おつかさん
)
とが
聞
(
き
)
いても
身震
(
みぶるひ
)
がするやうな、
そう
(
ママ
)
いふ
酷
(
ひど
)
いめに、
苦
(
くる
)
しい、
痛
(
いた
)
い、
苦
(
くる
)
しい、
辛
(
つら
)
い、
惨刻
(
ざんこく
)
なめに
逢
(
あ
)
つて、さうしてやう/\お
分
(
わか
)
りになつたのを、すつかり
私
(
わたし
)
に
教
(
おし
)
へて
下
(
くだ
)
すつたので。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
震
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶