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調度
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てうど
ふりがな文庫
“
調度
(
てうど
)” の例文
此邸
(
こゝ
)
にては
煤取
(
すゝとり
)
の
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
座敷
(
ざしき
)
にこぼれて、
冷
(
ひや
)
めし
草履
(
ぞうり
)
こゝかしこの
廊下
(
らうか
)
に
散
(
ちり
)
みだれ、お
雜巾
(
ぞうきん
)
かけまする
物
(
もの
)
、お
疊
(
たゝみ
)
たゝく
物
(
もの
)
、
家内
(
かない
)
の
調度
(
てうど
)
になひ
廻
(
まは
)
るも
有
(
あ
)
れば、お
振舞
(
ふるまひ
)
の
酒
(
さゝ
)
に
醉
(
ゑ
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眉
(
まゆ
)
白
(
しろ
)
き
船頭
(
せんどう
)
の
漕
(
こ
)
ぐにまかせ、
蒔繪
(
まきゑ
)
の
調度
(
てうど
)
に、
待乳山
(
まつちやま
)
の
影
(
かげ
)
を
籠
(
こ
)
めて、
三日月
(
みかづき
)
を
載
(
の
)
せたる
風情
(
ふぜい
)
、
敷波
(
しきなみ
)
の
花
(
はな
)
の
色
(
いろ
)
、
龍
(
たつ
)
の
都
(
みやこ
)
に
行
(
ゆ
)
く
如
(
ごと
)
し。
人
(
ひと
)
も
酒
(
さけ
)
も
狂
(
くる
)
へる
折
(
をり
)
から、ふと
打
(
う
)
ちすましたる
鼓
(
つゞみ
)
ぞ
冴
(
さ
)
ゆる。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一應
調度
(
てうど
)
に眼を通して、さて喜八に言つて主人の戸棚を開けさせました。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ば
例
(
かた
)
の如く
菩提寺
(
ぼだいじ
)
へ
葬
(
はうむ
)
り
僅
(
わづ
)
かなる
家財
(
かざい
)
調度
(
てうど
)
は
賣代
(
うりしろ
)
なし夫婦が追善の
料
(
れう
)
として菩提寺へ
納
(
をさ
)
め
何呉
(
なにくれ
)
となく
取賄
(
とりまかな
)
ひ
最
(
いと
)
信實
(
しんじつ
)
に世話しけり
然
(
され
)
ば村の人々も嘉傳次が
死
(
し
)
を哀み感應院の
篤
(
あつ
)
き
情
(
なさけ
)
を
感
(
かん
)
じけるとかや
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なじみの
調度
(
てうど
)
のなかにもう見えなくなるのかと思ふと
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
▼ もっと見る
王者
(
わうじや
)
の
調度
(
てうど
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
、
淡紅
(
ときいろ
)
しどけない
夜
(
よる
)
の
調度
(
てうど
)
も
部屋々々
(
へや/″\
)
にあからさまで、
下屋
(
したや
)
の
端
(
はし
)
には、
紅
(
あか
)
い
切
(
きれ
)
も
翻々
(
ひら/\
)
する。
寢轉
(
ねころ
)
んだ
男
(
をとこ
)
、
柱
(
はしら
)
に
凭
(
よ
)
つた
圓髷姿
(
まるまげすがた
)
、
膳
(
ぜん
)
を
運
(
はこ
)
ぶ
島田髷
(
しまだまげ
)
が
縁側
(
えんがは
)
を——
恁
(
か
)
う
宙
(
ちう
)
に
釣下
(
つりさが
)
つたやうに
通
(
とほ
)
る。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“調度”の意味
《名詞》
調度(ちょうど)
日常使う手回りの道具。
弓矢。
(出典:Wiktionary)
“調度”の解説
調度(ちょうど)とは、身の回りに置かれ、日常生活において用いられる道具・家具・その他日用品の類を広く指して用いる言葉。時代や階層によって対象となる事物は異なる。
(出典:Wikipedia)
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“調度”で始まる語句
調度類
調度掛
調度頭
調度萬端