“脂肪:しぼう” の例文
“脂肪:しぼう”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治3
宮沢賢治3
村井弦斎2
織田作之助1
谷崎潤一郎1
“脂肪:しぼう”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓6.2%
自然科学 > 物理学 > 物理学4.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そこで、澱粉でんぷん脂肪しぼう蛋白質たんぱくしつと、この成分の大事なことはよくおわかりになったでしょう。
茨海小学校 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
人間の体躯たいくも骨ばかりでは用をなさぬ、筋肉もあれば脂肪しぼうもある、腹やももが柔であるから、人体は柔であるといえぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
つぎにモコウは、一生けんめいに動物やさかなの料理をするたびに、その脂肪しぼうを貯蓄したので、燈火の油に不足の心配はなくなった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
然しながらもし蛋白質たんぱくしつ脂肪しぼうとについて考えるならば何といっても植物性のものは消化が悪い。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「それは脂肪しぼうのためだろう、けれど豚にも骨はある。それから肉もあるんだから、たぶん比重は一ぐらいだ。」
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今権六がいわれるまま強くこすっている所を見ても、すぐ毛穴から脂肪しぼうのような赤い血がふき出る程であった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以外の物質は、みなすべて、よくこれを摂取せっしゅして、脂肪しぼうもしくは蛋白質たんぱくしつとなし、その体内に蓄積ちくせきす。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ここ五年越しの打続く戦陣生活にもずいぶん無理はして来たに違いないが、それにしても四十七歳という体にしては余りに脂肪しぼうがなさ過ぎる。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——背何尺何寸、筋骨脂肪しぼう質、足袋たび何文、顔うす黒い質、あばたあり、右の眉すこし薄し……などという緻密ちみつな人相書を授けられて、
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次にその残りの各々から蛋白質たんぱくしつ脂肪しぼう含水炭素がんすいたんその可消化量を計算してそれからおのおのの発する熱量を計算して合計します。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
人は決して澱粉でんぷん蛋白たんぱく脂肪しぼうだけで生きて行かれるものではない。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
此暑さに脂肪しぼうけて苦しいと見えて、荒い息遣いきづかひをした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
骨節の延び延びとした、やや痩せぎすのしなやかさは十六七の娘という方が適当かもしれないが、あらそわれないのは胸のあたりの暖かい肉づき、小鼻と生えぎわの滑かな脂肪しぼうだった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
義元は、人いちばい汗かきのほうだった。日頃はその汗をすらかくことのない生活に馴れているので、体は贅肉ぜいにく脂肪しぼうに富み、四十を過ぎてからは、目に立ってえていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香油をり込んだあとを、よく拭きつた様に、かたうごかしたり、うでげたりするたびに、局所きよくしよ脂肪しぼううすみなぎつて見える。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
脂肪しぼうに富んだ皮膚は生地きじから色白な質だった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
脂肪しぼうづいた小富豪しょうふごうらしい身体からだに、小初と同じ都鳥のもんどころの水着を着て、貝原はすっかり水泳場の助手になり済ましている。小初はいつもよりいくらかなめらかに答えた。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かつては豊満な脂肪しぼうで柔かった肩も今は痛々しいくらい痩せて、寺田は気の遠くなるほど悲しかったが、一代ももう寺田に肩を噛まれながらむかしの喜びはなく、痛い痛いと泣く声にも情痴のひびきはなかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
今の世はしきりに体育論と智育論とのあらそいがあるけれどもそれはほど加減かげんによるので、智育と体育と徳育の三つは蛋白質たんぱくしつ脂肪しぼう澱粉でんぷんのように程や加減を測って配合しなければならん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
三十歳前後に至って始めて顔があかく焼けて来て脂肪しぼうたたえ急に体が太り出して紳士しんし然たる貫禄かんろくを備えるようになるその時分までは全く婦女子も同様に色が白く衣服の好みも随分柔弱にゅうじゃくなのである。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
珍らしき御馳走に客は腹のふくるるまで飽食ほうしょくせり「奥さん、あんまり美味おいしいので三杯も平らげましたが軽いといっても南京豆脂肪しぼうに富んだものですから胸が焼けて気が重くなってモー動けません。困りましたな」とさも苦し気に見ゆ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)