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そうめい
ふりがな文庫
“
聰明
(
そうめい
)” の例文
明智の
聰明
(
そうめい
)
らしい容貌や、話しっぷりや、身のこなしなどに、すっかり引きつけられて了って、それから
屡々
(
しばしば
)
彼を訪ねる様になり
屋根裏の散歩者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ただ
聰明
(
そうめい
)
をかいたがため、
階級
(
かいきゅう
)
に
対
(
たい
)
しては、
組織
(
そしき
)
ある
闘争
(
とうそう
)
でなければならぬのを、一
途
(
ず
)
に
身
(
み
)
をもって、
憎
(
にく
)
いと
思
(
おも
)
う
対象
(
たいしょう
)
にぶつかりました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仙人
(
せんにん
)
張三丰
(
ちょうさんぼう
)
を
索
(
もと
)
めんとすというを
其
(
その
)
名
(
な
)
とすと
雖
(
いえど
)
も、
山谷
(
さんこく
)
に仙を
索
(
もと
)
めしむるが如き、永楽帝の
聰明
(
そうめい
)
勇決にして
豈
(
あに
)
真に
其
(
その
)
事
(
こと
)
あらんや。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
祠
(
ほこら
)
に
近
(
ちか
)
き
處
(
ところ
)
少年
(
せうねん
)
の
僧
(
そう
)
あり。
豫
(
かね
)
て
聰明
(
そうめい
)
をもつて
聞
(
きこ
)
ゆ。
含春
(
がんしゆん
)
が
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、
愛戀
(
あいれん
)
の
情
(
じやう
)
に
堪
(
た
)
へず、
柳氏
(
りうし
)
の
姓
(
せい
)
を
呪願
(
じゆぐわん
)
して、
密
(
ひそか
)
に
帝祠
(
ていし
)
に
奉
(
たてまつ
)
る。
其
(
そ
)
の
句
(
ことば
)
に
曰
(
いは
)
く
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
聰明
(
そうめい
)
ではあるが普通の女の常識の限界を一歩ものりこえない、ただすなおで、親切で、物わかりのいい道江の性質が次郎にもよくわかっていて、自然
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
これらの型の差異は、必ずしも道徳的な善悪の差ではなく、多くは手腕や才能の差であり、マキアヴェリの
狡智
(
こうち
)
、策略、知恵、
聰明
(
そうめい
)
の問題であることが多いのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
彼が
頭脳
(
あたま
)
のよかった証拠には、イギリスの使節らが彼の
聰明
(
そうめい
)
さに驚いたというくらいだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
〔譯〕
博聞強記
(
はくぶんきやうき
)
は、
聰明
(
そうめい
)
の
横
(
よこ
)
なり。
精義
(
せいぎ
)
神に入るは、
聰明
(
そうめい
)
の
竪
(
たて
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
聰明
(
そうめい
)
な顔に皮肉な笑みを浮かべた穏やかな男である。
五階の窓:04 合作の四
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
寶暦
(
はうれき
)
の
頃
(
ころ
)
當城
(
たうじやう
)
の
主
(
あるじ
)
眞田伊豆守幸豐公
(
さなだいづのかみゆきとよぎみ
)
、
齡
(
よはひ
)
わづかに十五ながら、
才
(
さい
)
敏
(
びん
)
に、
徳
(
とく
)
高
(
たか
)
く、
聰明
(
そうめい
)
敏達
(
びんたつ
)
の
聞
(
きこ
)
え
高
(
たか
)
かりける。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛の支えは、いかほど独立不
羈
(
き
)
になろうとする生命にとっても必要なのである。愛は、愛を拒もうとするものにこそ、最も
聰明
(
そうめい
)
に与えられなければならないのだ。
次郎物語:03 第三部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
これには幕府の諸有司の中にも反対するものが多かったというが、
聰明
(
そうめい
)
で物に執着することの少ない一橋慶喜と、その相談相手なる松平春嶽とが、惜しげもなくこの英断に出た。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
強さのことを彼は「ヴィルチュ」というが、これは権力意思、野心、勇気、精力などを含めた強さのことであり、
狡
(
ずる
)
さというのは、術策や、機略や、知恵や、
聰明
(
そうめい
)
さを
含
(
ふく
)
めている。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
ほとんど盲目的だとも思われるほどの
芳醇
(
ほうじゅん
)
な愛や、彼の父俊亮の、
聰明
(
そうめい
)
で、しかも
素朴
(
そぼく
)
さを失わない奥深い愛が、いつも彼の背後から彼を支えていてくれなかったならば、そして、また
次郎物語:03 第三部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
老職
(
らうしよく
)
の
輩
(
やから
)
は
謂
(
い
)
ふも
更
(
さら
)
なり、
諸役人等
(
しよやくにんら
)
も、
愈
(
いよ/\
)
出
(
い
)
でて、
愈
(
いよ/\
)
不平
(
ふへい
)
なれども、
聰明
(
そうめい
)
なる
幼君
(
えうくん
)
をはじめ、
御一門
(
ごいちもん
)
の
歴々方
(
れき/\がた
)
、
殘
(
のこ
)
らず
御同意
(
ごどうい
)
と
謂
(
い
)
ひ、
殊
(
こと
)
に
此席
(
このせき
)
に
於
(
おい
)
て
何
(
なに
)
といふべき
言
(
ことば
)
も
出
(
い
)
でず、
私
(
わたくし
)
ども
儀
(
ぎ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
前にいった
狡智
(
こうち
)
、機略、
聰明
(
そうめい
)
の資質に含めてよかろう。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
聰
部首:⽿
17画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“聰明”で始まる語句
聰明樣