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禹
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う
ふりがな文庫
“
禹
(
う
)” の例文
伊尹
(
いいん
)
の使った料理鍋、
禹
(
う
)
の
穿
(
は
)
いたカナカンジキだのというようなものを素敵に高く買わすべきで、これはこれ有無相通、世間の不公平を除き
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と云へる有様の
歴々
(
あり/\
)
と目前に現はれ、しかも
妾
(
せふ
)
は
禹
(
う
)
の位置に立ちて、
禹
(
う
)
の言葉を口に
誦
(
しよう
)
し、
龍
(
りよう
)
をして
遂
(
つひ
)
に
辟易
(
へきえき
)
せしめぬ。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
「何という荘厳さだろう、
舜
(
しゅん
)
帝と
禹
(
う
)
王が天下を治められたすがたは。しかも両者共に政治には何のかかわりもないかのようにしていられたのだ。」
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
故に、
尭
(
ぎょう
)
も天下を
舜
(
しゅん
)
に譲り、舜は天下を
禹
(
う
)
に譲っている。いま漢室の政命尽き、曹操の実力は天下の三分の二を占むるにいたり、民心も彼に帰せんとしておる。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孔子は
禹
(
う
)
の神話によって説明して使いを感服せしめた。ついで季桓子がその臣の陽虎に押えつけられ、魯は大夫より以下みな
僭
(
せん
)
して正道より離るという情勢になった。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
昔
(
むかし
)
、三
苗
(
べう
)
氏
(
し
)
は
(七六)
洞庭
(
どうてい
)
を
左
(
ひだり
)
にし、
(七七)
彭蠡
(
はうれい
)
を
右
(
みぎ
)
にせしが、
徳義
(
とくぎ
)
修
(
をさま
)
らず、
禹
(
う
)
之
(
これ
)
を
滅
(
ほろ
)
ぼせり。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
『
鬻子
(
いくし
)
』に
禹
(
う
)
の天下を治むるや五声を以て聴く。門に鐘鼓
鐸磬
(
たくけい
)
を懸け、以て四方の士を待つ。銘に曰く、寡人に教うるに事を以てする者は鐸を振え、云々。道を以てする者は
鼓
(
こ
)
を撃てと。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
わが家へ帰るのも忘れたという
禹
(
う
)
が治水の功によって王に挙げられて以来、孔子はここで王道を説き、三蔵法師は黄河をさかのぼって
天竺
(
てんじく
)
へと志し、諸侯が争った
中原
(
ちゅうげん
)
はこの黄土地帯であった。
我が人生観:05 (五)国宝焼亡結構論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
虞舜
(
ぐしゆん
)
の
孳孳
(
じじ
)
として善を爲し、大
禹
(
う
)
の日に孜孜せんことを思ひ、
成湯
(
せいたう
)
の
苟
(
まこと
)
に日に新にせる、文王の
遑
(
いとま
)
あき
暇
(
いとま
)
あらざる、
周
(
しう
)
公の
坐
(
ざ
)
して以て
旦
(
たん
)
を
待
(
ま
)
つ、孔子の
憤
(
いきどほ
)
りを發して食を忘るゝ如きは、皆是なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
禹
(
う
)
の穿いたカナカンジキだのといふやうなものを素敵に高く買はすべきで、
此
(
これ
)
は是れ有無相通、世間の不公平を除き
骨董
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
羿
(
げい
)
は弓の名手であり。
奡
(
ごう
)
は大船をゆり動かすほどの大力でありましたが、いずれも非業の最期をとげました。しかるに、
禹
(
う
)
と
稷
(
しょく
)
とは自ら耕作に従事して、ついに天子の位にのぼりました。
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
太師の徳望は、今や
巍々
(
ぎぎ
)
たるものですから、
古
(
いにしえ
)
の
舜
(
しゅん
)
が
堯
(
ぎょう
)
を受けたように、
禹
(
う
)
が舜の世を継いだように、太師がお立ちになれば、もう天下の人心は、自然、それにしたがうだろうと思います
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禹
(
う
)
江
(
こう
)
を
渡
(
わた
)
る
時
(
とき
)
、
蛟龍
(
かうりよう
)
船
(
ふね
)
を追ふ、
舟中
(
しうちゆう
)
の
人
(
ひと
)
皆
(
みな
)
慴
(
おそ
)
る、
禹
(
う
)
天を仰いで、嘆じて
曰
(
いは
)
く、
我
(
われ
)
命
(
めい
)
を天に
享
(
う
)
く、力を尽して、万民を労す、生は
寄
(
き
)
なり、死は
帰
(
き
)
なりと、
龍
(
りよう
)
を見る事、
蜿蜓
(
えんてい
)
の如く、
眼色
(
がんしよく
)
変
(
へん
)
ぜず
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
禹
(
う
)
が
九尾
(
きゅうび
)
の狐を
娶
(
めと
)
ったなどという馬鹿気たことも随分古くから語られたことであろうし、
周易
(
しゅうえき
)
にも狐はまんざら凡獣でもないように扱われており、後には
狐王廟
(
こおうびょう
)
なども
所〻
(
ところどころ
)
にあり
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
禹
(
う
)
江
(
こう
)
を渡る時、
蛟竜
(
こうりょう
)
船を追う、
舟中
(
しゅうちゅう
)
の人皆
慴
(
おそ
)
る、
禹
(
う
)
天を仰いで、嘆じて
曰
(
いわ
)
く、我
命
(
めい
)
を天に
享
(
う
)
く、力を尽して、万民を労す、生は寄なり、死は帰なりと、
竜
(
りょう
)
を見る事、
蜿蜓
(
えんてい
)
の如く、
眼色
(
がんしょく
)
変ぜず
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
舜帝が
夏
(
か
)
の
禹
(
う
)
王に位を譲られるときにも、同じ言葉をもってせられた。
現代訳論語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
洪水
(
こうずい
)
天に
滔
(
はびこ
)
るも、
禹
(
う
)
の功これを治め、
大旱
(
たいかん
)
地を
焦
(
こが
)
せども、
湯
(
とう
)
の徳これを
済
(
すく
)
えば、数有るが如くにして、
而
(
しか
)
も数無きが如し。
秦
(
しん
)
の始皇帝、天下を一にして
尊号
(
そんごう
)
を称す。
威燄
(
いえん
)
まことに当る
可
(
べ
)
からず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“禹”の解説
禹(う)は、中国古代の伝説的な帝で、夏朝の創始者。名は文命(ぶんめい)、諡号は禹、別称は大禹、夏禹、戎禹ともいい、姓は姒(じ)。姓・諱を合わせ姒文命(じぶんめい)ともいう。夏王朝創始後、氏を夏后とした。黄河の治水を成功させたという伝説上の人物である。
(出典:Wikipedia)
禹
漢検1級
部首:⽱
9画
“禹”を含む語句
崔禹錫
禹王
劉禹錫
禹湯
鄧禹
丁禹良
舜禹
禹門三級
禹王廟
禹徳淳
禹廟
禹域
禹余糧
王禹偁
朱廷禹
張禹
崔禹
大禹鼎
大禹