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砂山
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すなやま
また、
砂山の
上を
越していった
音色は、あちらの
空に、
円くうずくまっていた、こはく
色の
雲のあるところまでゆくように
思われました。
老人は
先に
立て
行くので
若者も
其儘後に
從き、
遂に
老人の
宅に
行つたのです、
砂山を
越え、
竹藪の
間の
薄暗き
路を
通ると
士族屋敷に
出る、
老人は
其屋敷の
一に
入りました。
雁わたる青磁の透る空のみぞ地平に残り
砂山暮れぬ
蹈鞴しこふむ
勢に、
遠の
砂山崩れたり。
二郎は、また、
砂山の
下を、
顔まで
半分隠れそうに、
帽子を
目深にかぶって、
洋服を
着た
人が、
歩いているのを
見ました。
そして
目を
開けますと、なにもかも
消えてしまって、ただ
砂山に、
日がぽかぽかとあたっているばかりでありました。
子供たちは、この
昔噺を、おじいさんや、おばあさんから
聞いたことがなかったでしょうか?
子供たちが
遊ぶ、
砂山の
下には、
波が、
岩に
打ち
寄せて
砕けています。
まだ、そのうたがいの
解けぬ、二、三
日後のことです。わたしは、
赤く
夕日が、
海へ
沈むのをながめていました。すると、うしろの
砂山のあたりで、ハーモニカの
音がしました。
二人は、一つの
砂山を
上がりますと、もう、
目の
前には、
真っ
青な
海が、
浮き
上がっていました。そして
波の
音が、
絶え
間なく
起こっています。
海にも、
夕日が
赤々とさしていました。
村の
子供たちは、
砂山の
上で
遊んでいました。