砂山すなやま)” の例文
また、砂山すなやまうえしていった音色ねいろは、あちらのそらに、まるくうずくまっていた、こはくいろくものあるところまでゆくようにおもわれました。
赤い船のお客 (新字新仮名) / 小川未明(著)
老人らうじんさきたつくので若者わかもの其儘そのまゝあとき、つひ老人らうじんうちつたのです、砂山すなやまえ、竹藪たけやぶあひだ薄暗うすぐらみちとほると士族屋敷しぞくやしきる、老人らうじん其屋敷そのやしきひとつはひりました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
かりわたる青磁の透る空のみぞ地平に残り砂山すなやま暮れぬ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蹈鞴たゞらしこふむいきほひに、をち砂山すなやま崩れたり。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
砂山すなやま
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二郎じろうは、また、砂山すなやましたを、かおまで半分はんぶんかくれそうに、帽子ぼうし目深まぶかにかぶって、洋服ようふくひとが、あるいているのをました。
赤い船のお客 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてけますと、なにもかもえてしまって、ただ砂山すなやまに、がぽかぽかとあたっているばかりでありました。
赤い船のお客 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもたちは、この昔噺むかしばなしを、おじいさんや、おばあさんからいたことがなかったでしょうか? 子供こどもたちがあそぶ、砂山すなやましたには、なみが、いわせてくだけています。
はまねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
まだ、そのうたがいのけぬ、二、三にちのちのことです。わたしは、あか夕日ゆうひが、うみしずむのをながめていました。すると、うしろの砂山すなやまのあたりで、ハーモニカのがしました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、一つの砂山すなやまがりますと、もう、まえには、さおうみが、がっていました。そしてなみおとが、なくこっています。うみにも、夕日ゆうひ赤々あかあかとさしていました。
女の魚売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
むら子供こどもたちは、砂山すなやまうえあそんでいました。
はまねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)