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無地
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むぢ
ふりがな文庫
“
無地
(
むぢ
)” の例文
それよりも其處に持つてゐらつしやる
無地
(
むぢ
)
のハンケチの
周
(
まは
)
りに
黄金
(
きん
)
のレースで
縁取
(
ふちどり
)
をなすつた方がいゝかも知れませんわ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
幸福
(
しやわせ
)
ならぬ
事
(
こと
)
おのづから
其中
(
そのうち
)
にもあり、お
作
(
さく
)
といふ
娘
(
むすめ
)
の
桂次
(
けいじ
)
よりは六つの
年少
(
としした
)
にて十七ばかりになる
無地
(
むぢ
)
の
田舍娘
(
いなかもの
)
をば、
何
(
ど
)
うでも
妻
(
つま
)
にもたねば
納
(
おさ
)
まらず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
法衣
(
ころも
)
を
着
(
き
)
た坊主が行列して向ふを通るときに、
黒
(
くろ
)
い
影
(
かげ
)
が、
無地
(
むぢ
)
の
壁
(
かべ
)
へ非常に大きく
映
(
うつ
)
る。——平岡は頬杖を
突
(
つ
)
いて、
眼鏡
(
めがね
)
の奥の
二重瞼
(
ふたへまぶち
)
を赤くしながら聞いてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お濱さんは居なかつたがおなじ様に
鼠色
(
ねずみいろ
)
の
無地
(
むぢ
)
の
単衣
(
ひとへ
)
を着た盲唖院の
唖者
(
をし
)
の男の子が二人、
沼
(
ぬま
)
の岸の
熊笹
(
くまさヽ
)
が茂つた中に
蹲
(
しや
)
がんで、手真似で何か話し乍ら
頷
(
うなづ
)
き合つて居た。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
無地
(
むぢ
)
の
行衣
(
ぎやうえ
)
見
(
み
)
たやうなものに、
鼠
(
ねずみ
)
の
腰衣
(
こしごろも
)
で、ずんぐり
横肥
(
よこぶと
)
りに、ぶよ/\と
皮
(
かは
)
がたるんで、
水氣
(
すゐき
)
のありさうな、
蒼
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
のむくんだ
坊主
(
ばうず
)
が、……あの、
居
(
ゐ
)
たんですつて——そして
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
聲をかけられたのは、三
人連
(
にんづれ
)
の女である。
孰
(
いづれ
)
も
縞
(
しま
)
か
無地
(
むぢ
)
かの
吾妻
(
アヅマコート
)
に、紺か
澁蛇
(
しぶじや
)
の
目
(
め
)
かの傘を
翳
(
さ
)
して、
飾
(
めか
)
し込んでゐるが、聲には氣もつかず、何やら笑ひさゞめきながら通過ぎやうとする。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
また
此
(
こ
)
の
計
(
はかりごと
)
なかるべからず、
此
(
これ
)
で
唯
(
たゞ
)
初音
(
はつね
)
の
鳥
(
とり
)
を
煮
(
に
)
て、お
香々
(
かう/\
)
で
茶漬
(
ちやづ
)
るのならば
事
(
こと
)
は
足
(
た
)
りよう。
座
(
ざ
)
に
白粉
(
おしろい
)
の
薫
(
かをり
)
をほんのりさして、
絽縮緬
(
ろちりめん
)
の
秋草
(
あきぐさ
)
を
眺
(
なが
)
めよう。
無地
(
むぢ
)
お
納戸
(
なんど
)
で
螢
(
ほたる
)
を
見
(
み
)
よう。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最早、
空
(
そら
)
は、彼にとつて、
無地
(
むぢ
)
ではなく——地も、最早
空虚
(
くうきよ
)
なものではないのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
無地
(
むぢ
)
かと
思
(
おも
)
ふ
紺
(
こん
)
の
透綾
(
すきや
)
に、
緋縮緬
(
ひぢりめん
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
、
小柳繻子
(
こやなぎじゆす
)
の
帶
(
おび
)
しめて、
褄
(
つま
)
の
堅
(
かた
)
きまで
愼
(
つゝ
)
ましきにも、
姿
(
すがた
)
のなよやかさ
立
(
た
)
ちまさり、
打微笑
(
うちほゝゑ
)
みたる
口紅
(
くちべに
)
さへ、
常夏
(
とこなつ
)
の
花
(
はな
)
の
化身
(
けしん
)
に
似
(
に
)
たるかな。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“無地”の意味
《名詞》
無地(むじ)
布や紙などの面が単色であること。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“無地”で始まる語句
無地勝
無地物
無地表