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しみわた
ふりがな文庫
“
染渡
(
しみわた
)” の例文
岐阜団扇
(
ぎふうちわ
)
に風を送り氷水に
手拭
(
てぬぐい
)
を絞り
呉
(
く
)
れるまでになってはあり難さ
嬉
(
うれ
)
しさ
御馳走
(
ごちそう
)
の
瓜
(
うり
)
と共に
甘
(
うま
)
い事胃の
腑
(
ふ
)
に
染渡
(
しみわた
)
り、さあ
堪
(
たま
)
らぬ影法師殿むく/\と魂入り
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
敵として戦うことは決して出来ないという観念は、一般に
染渡
(
しみわた
)
って居ります。ですから兵士は僅かでもそんなに多く内乱も起らずに治まって居るです。大抵チベットで
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
初
(
はじ
)
め
彼
(
かれ
)
は
寒氣
(
さむけ
)
を
身
(
み
)
に
覺
(
おぼ
)
え、
吐氣
(
はきけ
)
を
催
(
もよほ
)
して、
異樣
(
いやう
)
な
心地惡
(
こゝちあ
)
しさが
指先
(
ゆびさき
)
に
迄
(
まで
)
染渡
(
しみわた
)
ると、
何
(
なに
)
か
胃
(
ゐ
)
から
頭
(
あたま
)
に
突上
(
つきあ
)
げて
來
(
く
)
る、
而
(
さう
)
して
眼
(
め
)
や
耳
(
みゝ
)
に
掩
(
おほ
)
ひ
被
(
かぶ
)
さるやうな
氣
(
き
)
がする。
青
(
あを
)
い
光
(
ひかり
)
が
眼
(
め
)
に
閃付
(
ちらつ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
能々
(
よく/\
)
運
(
うん
)
に
叶
(
かな
)
ひし事かな
然
(
され
)
ど二日二夜海上に
漂
(
たゞよ
)
ひし事なれば
身心
(
しんしん
)
勞
(
つか
)
れ
流石
(
さすが
)
の吉兵衞岩の上に
倒
(
たふ
)
れ
伏
(
ふし
)
歎息
(
たんそく
)
の外は無りしが
衣類
(
いるゐ
)
は殘らず
潮
(
しほ
)
に
濡
(
ぬれ
)
惣身
(
そうしん
)
よりは
雫
(
しづく
)
滴
(
したゝ
)
り未だ
初春
(
しよしゆん
)
の事なれば
餘寒
(
よかん
)
は五體に
染渡
(
しみわた
)
り
針
(
はり
)
にて
刺
(
さゝ
)
れる如くなるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
薫
(
かおり
)
と
酔
(
よい
)
が、ほんのりと
五臓六腑
(
ごぞうろっぷ
)
へ
染渡
(
しみわた
)
る。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
初
(
はじ
)
め
彼
(
かれ
)
は
寒気
(
さむけ
)
を
身
(
み
)
に
覚
(
おぼ
)
え、
吐気
(
はきけ
)
を
催
(
もよお
)
して、
異様
(
いよう
)
な
心地悪
(
ここちあ
)
しさが
指先
(
ゆびさき
)
にまで
染渡
(
しみわた
)
ると、
何
(
なに
)
か
胃
(
い
)
から
頭
(
あたま
)
に
突上
(
つきあ
)
げて
来
(
く
)
る、そうして
眼
(
め
)
や
耳
(
みみ
)
に
掩
(
おお
)
い
被
(
かぶ
)
さるような
気
(
き
)
がする。
青
(
あお
)
い
光
(
ひかり
)
が
眼
(
め
)
に
閃付
(
ちらつ
)
く。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
盡
(
つく
)
せしゆゑ千太郎の代とも成るならば舊の支配人に
召使
(
めしつか
)
はんと
堅
(
かた
)
く約束なし千太郎より
書面
(
しよめん
)
迄も久八へ渡し置千太郎も久八が忠義の
異見
(
いけん
)
骨身
(
ほねみ
)
に
染渡
(
しみわた
)
り一旦迷ひし小夜衣も長庵の
姪
(
めひ
)
なれば五十兩の
騙
(
かた
)
りも
同腹
(
どうふく
)
にて
爲
(
なし
)
たる事ならんと思ふ故
愛想
(
あいそ
)
もこそもつき果しかば其後は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
渡
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“染”で始まる語句
染
染々
染色
染井
染附
染衣
染付
染込
染物
染出