“しみわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
染渡60.0%
沁渡10.0%
浸渡10.0%
浸潤10.0%
浸遍10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵として戦うことは決して出来ないという観念は、一般に染渡しみわたって居ります。ですから兵士は僅かでもそんなに多く内乱も起らずに治まって居るです。大抵チベットで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
酒の味が、もうすツかり骨身ほねみ沁渡しみわたツて了ツたんですね。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
何より先に浸渡しみわたりました。
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
森は早くから外国に留学した薩人で、長の青木周蔵とならんで渾身に外国文化の浸潤しみわたった明治の初期の大ハイカラであった。
得もはれぬその仇無あどなさの身に浸遍しみわたるにへざる思は、そぞろに唯継の目のうちあらはれてあやし独笑ひとりゑみとなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)