“しんじゆん”の漢字の書き方と例文
語句割合
浸潤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の二三日いとのやうな小雨こさめがひツきりなしに降續いて、濕氣しつきは骨のずゐまでも浸潤しんじゆんしたかと思はれるばかりだ、柱も疊も惡く濕氣しつけて、さはるとべと/\する。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
貞操道徳が全く弛廢ちはいしてしまつて、遊女崇拜が藝術の世界にまで浸潤しんじゆんして來た幕府時代には、男の働きでめかけたくはへることなどはむしろ名譽で、國持大名などは、その低能臭い血統の保持のために
市井のそこに住む人等ひとたちあふらと汗とが浸潤しんじゆんしてか、地は、陰濕じめ/″\してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白くしやれた貝殼かひがらが恰で研出とぎだされたやうになツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
次第に其の頭に浸潤しんじゆんして行くのであつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)