トップ
>
浸潤
>
しんじゆん
ふりがな文庫
“
浸潤
(
しんじゆん
)” の例文
此の二三日
絲
(
いと
)
のやうな
小雨
(
こさめ
)
がひツきりなしに降續いて、
濕氣
(
しつき
)
は骨の
髓
(
ずゐ
)
までも
浸潤
(
しんじゆん
)
したかと思はれるばかりだ、柱も疊も惡く
濕氣
(
しつけ
)
て、
觸
(
さは
)
るとべと/\する。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
貞操道徳が全く
弛廢
(
ちはい
)
してしまつて、遊女崇拜が藝術の世界にまで
浸潤
(
しんじゆん
)
して來た幕府時代には、男の働きで
妾
(
めかけ
)
を
蓄
(
たくは
)
へることなどは
寧
(
むし
)
ろ名譽で、國持大名などは、その低能臭い血統の保持のために
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
市井の
底
(
そこ
)
に住む
人等
(
ひとたち
)
の
脂
(
あふら
)
と汗とが
浸潤
(
しんじゆん
)
してか、地は、
陰濕
(
じめ/″\
)
してどす黒い………其のどす黒い地べたに、ぽツつり/\、白く
洒
(
しや
)
れた
貝殼
(
かひがら
)
が恰で
研出
(
とぎだ
)
されたやうになツてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
次第に其の頭に
浸潤
(
しんじゆん
)
して行くのであつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
“浸潤”の解説
浸潤(しんじゅん)とは、「浸」- しみること。「潤」-潤って水気を帯びることであり、
液体が少しずつしみ込み濡れること。
思想や勢力などが次第に浸透して拡散すること。
がん細胞が周囲の組織へ広がること。
リンパ球や白血球などの細胞が、炎症の起こっている部位に集まってくる状態。
局所麻酔薬などの薬剤を生体の組織に注入して周辺にその効果を及ぼす事。局所浸潤麻酔。
胸部X線検査上の異常陰影。肺浸潤。
等を意味する。ここでは、がん細胞の浸潤について説明する。
(出典:Wikipedia)
浸
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
潤
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“浸”で始まる語句
浸
浸々
浸水
浸染
浸込
浸透
浸礼
浸蝕
浸入
浸剤