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おの
ふりがな文庫
“
小野
(
おの
)” の例文
小野
(
おの
)
の
小町
(
こまち
)
、
几帳
(
きちょう
)
の陰に
草紙
(
そうし
)
を読んでいる。そこへ突然
黄泉
(
よみ
)
の
使
(
つかい
)
が現れる。黄泉の使は色の黒い若者。しかも耳は
兎
(
うさぎ
)
の耳である。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それは二枚折の時代のついた金屏風で、極彩色の六歌仙が描かれていたが、その丁度
小野
(
おの
)
の
小町
(
こまち
)
の顔の所が、無惨にも
一寸
(
いっすん
)
許
(
ばか
)
り破れたのだ。
心理試験
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
父吉左衛門は和算を
伊那
(
いな
)
の
小野
(
おの
)
村の小野
甫邦
(
ほほう
)
に学んだ人で、その術には達していたから、半蔵も算術のことは父から習得した。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
一
首
(
しゅ
)
の
歌
(
うた
)
が
自
(
おの
)
ずと
私
(
わたくし
)
の
口
(
くち
)
を
突
(
つ
)
いて
出
(
で
)
たのもその
時
(
とき
)
でございます。
真嶺
(
さね
)
刺
(
さ
)
し、
相摸
(
さがむ
)
の
小野
(
おの
)
に、
燃
(
も
)
ゆる
火
(
ひ
)
の、
火中
(
ほなか
)
に
立
(
た
)
ちて、
問
(
と
)
いし
君
(
きみ
)
はも……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
例えば彼の在留中、
小野
(
おの
)
も立腹したと見え、私に
向
(
むかっ
)
て、
最早
(
もは
)
や御用も済みたればお前は今から
先
(
さ
)
きに帰国するが
宜
(
よろ
)
しいと
云
(
い
)
うと、私が不服だ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
先ほどの
粗末
(
そまつ
)
な下人の
装束
(
しょうぞく
)
で、何やら
抑
(
おさ
)
え
難
(
がた
)
い血気が身内にみなぎっている
様子
(
ようす
)
である。舞台の右方に立ち、遠くから
小野
(
おの
)
ノ
連
(
むらじ
)
をきっと
凝視
(
みつ
)
める。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
小野
(
おの
)
が、
教壇
(
きょうだん
)
の
上
(
うえ
)
に
立
(
た
)
たされて、
頭
(
あたま
)
をかいていると、
女
(
おんな
)
の
尾沢先生
(
おざわせんせい
)
が、
山田
(
やまだ
)
をつれて
教室
(
きょうしつ
)
にはいってこられました。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
於通は、のら息子の三蔵を利用し——三蔵は於通をかどわかすつもりで——この二人が家出したのを、お沢は、あの
小野
(
おの
)
の
里
(
さと
)
のあばら屋で、後で、どんなに悲しんだことだろうか。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恋しさのおさえられない大将はまたも
小野
(
おの
)
の山荘に宮をお
訪
(
たず
)
ねしようとした。
源氏物語:40 夕霧二
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
「
小野
(
おの
)
さん」と女が呼びかけた。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大勢
(
おおぜい
)
の
神将
(
しんしょう
)
、あるいは
戟
(
ほこ
)
を
執
(
と
)
り、あるいは
剣
(
けん
)
を
提
(
ひっさ
)
げ、
小野
(
おの
)
の
小町
(
こまち
)
の屋根を
護
(
まも
)
っている。そこへ
黄泉
(
よみ
)
の使、
蹌踉
(
そうろう
)
と空へ現れる。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
行者達の魂ごいの呼ばい声・鈴の音は遠く消え去り、取り残されたように
神楽
(
かぐら
)
の笛の音が
微
(
かす
)
かにしている。左手より
清原
(
きよはら
)
ノ
秀臣
(
ひでおみ
)
と
小野
(
おの
)
ノ
連
(
むらじ
)
、話し合いながら登場。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
政
(
まさ
)
ちゃんは、このりんごを
学校
(
がっこう
)
で
小野
(
おの
)
と
山田
(
やまだ
)
が
奪
(
うば
)
い
合
(
あ
)
って、
先生
(
せんせい
)
に
立
(
た
)
たされたことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ナニ殺されるではなし、イザと云えば川崎辺まで出て行けば
宜
(
よ
)
いと申して居る中、その翌日か翌々日か
小野
(
おの
)
が
又
(
また
)
来て、前の事は取消しになったと
云
(
い
)
うので事は
済
(
す
)
みました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「家は、
岐阜
(
ぎふ
)
と
大垣
(
おおがき
)
のあいだの、
小野
(
おの
)
の
里
(
さと
)
でございます。その小野を出て、
稲葉山
(
いなばやま
)
の裏道で、連れの者と、待ちあわせる約束をしたのに、どうしたのか、その男がもどって来ませぬ……」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
小野
(
おの
)
も、
山田
(
やまだ
)
も、こっちへくるんだ。」と、
先生
(
せんせい
)
は、おそろしい
顔
(
かお
)
つきをなさいました。
政ちゃんと赤いりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
使 あなたは
小野
(
おの
)
の
小町
(
こまち
)
の代りに地獄へ
堕
(
お
)
ちることになったのです。
二人小町
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
小野
(
おの
)
の里の、
於通
(
おつう
)
と申すものか」
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小野
(
おの
)
ノ
連
(
むらじ
)
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“小野”で始まる語句
小野妹子
小野小町
小野梓
小野蘭山
小野田幸之進
小野照
小野篁
小野宮
小野政秀
小野鵞堂