“稲葉山”の読み方と例文
読み方割合
いなばやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは長良川の西岸で、東岸には稲葉山いなばやま黄昏ゆうぐれの暗い影をいてそそり立っていたが、そのいただき城櫓しろやぐらの白壁には、夕陽の光がちらちらと動いていた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
紅葉もみじした稲葉山いなばやまは、小雨に濡れたり、えたり、折から秋もけた頃だったので、朝夕に見ても見飽かなかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「斎藤家御一門の崩壊の危機。稲葉山いなばやま鷺山さぎやま、共に亡びんとするこよいの大事を防ぐためには——」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)