女學生ぢよがくせい)” の例文
新字:女学生
ぞろ/\と十四五にん、いろのはかまと、リボンで、一組ひとくみ總出そうでつたらしい女學生ぢよがくせい、十五六から二十はたちぐらゐなのがそろつてました。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貴方あなたそんなところると風邪かぜいてよ」と細君さいくん注意ちゆういした。細君さいくん言葉ことば東京とうきやうやうな、東京とうきやうでないやうな、現代げんだい女學生ぢよがくせい共通きようつう一種いつしゆ調子てうしつてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
女子教育上ぢよしけういくじやう意見いけんとしては別段べつだん申上まをしあげることも御在ござませんが、わたくしが一昨年さくねんはる女子英學塾ぢよしえいがくじゆくひらいてから以來いらい種々いろ/\今日こんにち女子ぢよしすなは女學生ぢよがくせいつい經驗けいけんしたことがありますから
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
これおもふと……いしげた狂人きちがひふのも、女學生ぢよがくせいれたくろばあさんの行列ぎやうれつも、けもののやうに、とりのやうに、つた、けたとうちに、それみな
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何事なにごと自分じぶん勇氣ゆうきおこし、むづかしいことでもわからないことでもなんでも自分じぶんしゆなつてするでなければけつしてもの上達じやうたつしません。どうも今日こんにち女學生ぢよがくせいには兎角とかく自主獨立じしゆどくりつといふこゝろとぼしいであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
ずらりと女學生ぢよがくせいたちをしたがへて、ほゝあごをだぶ/″\、白髮しらがうづまきかせて、反身そりみところが、なんですかねわたしには、彼處あすこる、狂人きちがひを、救助船たすけぶね濟度さいどあらはれたやうにえたんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)