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大雨
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おおあめ
ふりがな文庫
“
大雨
(
おおあめ
)” の例文
すると、
乙
(
おつ
)
の
貯
(
たくわ
)
えておいた
水
(
みず
)
の
尽
(
つ
)
きかかったころ、にわかに
空
(
そら
)
が
曇
(
くも
)
って
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
ってきました。そして一
時
(
じ
)
に
井戸
(
いど
)
には
水
(
みず
)
が
出
(
で
)
て、
草木
(
くさき
)
が
蘇返
(
よみがえ
)
りました。
神は弱いものを助けた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
途
(
みち
)
すがら、遠州
灘
(
なだ
)
は、
荒海
(
あらうみ
)
も、
颶風
(
はやて
)
も、
大雨
(
おおあめ
)
も、真の
暗夜
(
やみよ
)
の
大暴風雨
(
おおあらし
)
。洗いも
拭
(
ぬぐ
)
いもしませずに、血ぬられた御矢は
浄
(
きよ
)
まってござる。そのままにお
指料
(
さしりょう
)
。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大雨
(
おおあめ
)
がふる日もある。
暴風
(
ぼうふう
)
が
幹
(
みき
)
をゆすぶる
晩
(
ばん
)
もある。
雷鳴
(
らいめい
)
や
雷気
(
らいき
)
が山を
裂
(
さ
)
くような
場合
(
ばあい
)
もあるにちがいない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気候が夏の末から秋に移って行く時と同じよう、春の末から夏の始めにかけては、
折々
(
おりおり
)
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふり
)
つづく。
千束町
(
せんぞくまち
)
から
吉原田圃
(
よしわらたんぼ
)
は珍しくもなく例年の通りに水が出た。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
仲の茶屋へ着く頃には、山も崩るるばかりの
大雨
(
おおあめ
)
となった。(明治43・8)
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その
途端
(
とたん
)
に天を傾けて、
瀑
(
たき
)
のような
大雨
(
おおあめ
)
が、
沛然
(
はいぜん
)
と彼を襲って来た。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雪
(
ゆき
)
のためには、ある
年
(
とし
)
はおされて
危
(
あや
)
うく
折
(
お
)
れそうになったこともあり、また、ある
年
(
とし
)
の
夏
(
なつ
)
には、
大雨
(
おおあめ
)
に
根
(
ね
)
を
洗
(
あら
)
われて、もうすこしのことで、この
地盤
(
じばん
)
が
崩
(
くず
)
れて
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と思う間もあらせず、ザザザザザザザアーッと
盆
(
ぼん
)
をくつがえすという、文字どおりな
大雨
(
おおあめ
)
の
襲来
(
しゅうらい
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その翌日は夜明け前から、春には珍らしい
大雨
(
おおあめ
)
だった。
百合
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ちょうど、
大雨
(
おおあめ
)
のあと、
小石
(
こいし
)
がたくさん、
頭
(
あたま
)
を
地面
(
じめん
)
へ
出
(
だ
)
すだろう。あれと
同
(
おな
)
じように、
夜
(
よ
)
がふけると、
青
(
あお
)
、
赤
(
あか
)
、
緑
(
みどり
)
と、一つ一つ
空
(
そら
)
に
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が、とぎ
出
(
だ
)
されるのさ。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が、だんだん
蔭
(
かげ
)
ってくると、その
日
(
ひ
)
の
夜
(
よる
)
から
翌日
(
あくるひ
)
にかけて、
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
り
続
(
つづ
)
きました。
長ぐつの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、もし
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
って、
出水
(
しゅっすい
)
をしたら、
彼
(
かれ
)
らは、
根
(
ね
)
こそぎに、さらわれてしまう
運命
(
うんめい
)
にありました。しかし、二
本
(
ほん
)
の
木
(
き
)
はしっかりと、たがいに
根
(
ね
)
を
張
(
は
)
って
助
(
たす
)
け
合
(
あ
)
っていました。
谷間のしじゅうから
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
徐州
(
じょしゅう
)
へ
進軍
(
しんぐん
)
のときは、
大雨
(
おおあめ
)
の
後
(
あと
)
だったので、たぶん
僕
(
ぼく
)
たちの
前
(
まえ
)
に
出発
(
しゅっぱつ
)
した
馬
(
うま
)
だろう。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうか。あの
中
(
なか
)
か。それなら あすこへ
大雨
(
おおあめ
)
を ふらせて やろう。」
うみぼうずと おひめさま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
川上
(
かわかみ
)
には、どこかで
大雨
(
おおあめ
)
が
降
(
ふ
)
ったとみえて、
水
(
みず
)
かさが
増
(
ま
)
していました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たちまち、たきのような
大雨
(
おおあめ
)
を のはらの
森
(
もり
)
へ あびせました。
うみぼうずと おひめさま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“大雨”で始まる語句
大雨沛然
大雨中