“指料”の読み方と例文
読み方割合
さしりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みちすがら、遠州なだは、荒海あらうみも、颶風はやても、大雨おおあめも、真の暗夜やみよ大暴風雨おおあらし。洗いもぬぐいもしませずに、血ぬられた御矢はきよまってござる。そのままにお指料さしりょう
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「伝蔵は主人の枕元にある脇指わきざしで斬ったのですが、その脇指が吉良上野こうずけ殿の指料さしりょうであったと云うことです。その由来は存じませんが、先祖代々伝わっているのだそうです」
半七捕物帳:61 吉良の脇指 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)