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ふりがな文庫
“
大体
(
だいたい
)” の例文
旧字:
大體
しかしそれなら
尚更
(
なおさら
)
私
(
わたくし
)
の
申上
(
もうしあ
)
げる
事
(
こと
)
がよくお
判
(
わか
)
りの
筈
(
はず
)
で、
神社
(
じんじゃ
)
の
装置
(
そうち
)
もラジオとやらの
装置
(
そうち
)
も、
理窟
(
りくつ
)
は
大体
(
だいたい
)
似
(
に
)
たものかも
知
(
し
)
れぬ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
君が
鰡堀
(
りゅうぼり
)
で
出会
(
であっ
)
たのも
大体
(
だいたい
)
同種の物だろう、と云いおわって、他を語り
毫
(
ごう
)
も不思議らしくなかったのが、僕には妙に不思議に感じられた。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
そのときすでに
研究
(
けんきゅう
)
は、九
分
(
ぶ
)
どおりできあがっていたんだ。その
大体
(
だいたい
)
のことは、
浮浪者
(
ふろうしゃ
)
がもち
逃
(
に
)
げしたノートに、
暗号
(
あんごう
)
をつかって書いてある。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
目のまわりも黒い
暈
(
かさ
)
をとっている。しかし
大体
(
だいたい
)
の目鼻だちは美しいと言っても差支えない。いや、端正に過ぎる結果、むしろ
険
(
けん
)
のあるくらいである。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
飛躍する気持になり
度
(
た
)
い。何物かに
酔
(
よ
)
うて
恍惚
(
こうこつ
)
とした情熱にわれを忘れたい。
大体
(
だいたい
)
こういう気風である。だが、世上一般の実状はその反対を
強
(
しい
)
ている。
時代色:――歪んだポーズ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
南明館
(
なんめいくわん
)
あたりの
暗
(
くら
)
い
横町
(
よこちやう
)
で
初
(
はじ
)
めて
口
(
くち
)
を
利合
(
きゝあ
)
ひ、
其
(
それ
)
からちよく/\
男
(
をとこ
)
の
下宿
(
げしゆく
)
へも
出入
(
しゆつにふ
)
した
事情
(
じゞやう
)
が
大体
(
だいたい
)
判
(
わか
)
る。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
一つの
盃
(
さかずき
)
からは、ハッキリした
被害者
(
ひがいしゃ
)
の
指紋
(
しもん
)
が
検出
(
けんしゅつ
)
されたが、
他
(
ほか
)
の一つには、
何
(
なに
)
かでふいたものと
見
(
み
)
えて、
全然
(
ぜんぜん
)
指紋
(
しもん
)
がついていない。しかしこれで
大体
(
だいたい
)
の
推測
(
すいそく
)
はついた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
大体
(
だいたい
)
からいうと、昔話はだんだんと興味深くなり、笑って聴くようなものが多くなってきている。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
例えばあの世に行けば
皆
(
み
)
んなが神様のお
祠
(
やしろ
)
みたいな所へ入って、朝から晩までお
勤行
(
つとめ
)
をしているというような事や、空中を白い着物を着て飛んで行ける事や、
大体
(
だいたい
)
野原で
あの世から便りをする話:――座談会から――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれども
自分
(
じぶん
)
でそれをやった
覚
(
おぼ
)
えはございませぬ。
京
(
きょう
)
とは
異
(
ちが
)
って
東国
(
とうごく
)
は
大体
(
だいたい
)
武張
(
ぶば
)
った
遊
(
あそ
)
び
事
(
ごと
)
が
流行
(
はや
)
ったものでございますから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
が、
大体
(
だいたい
)
あなたの問題は「どんな要求によつて小説を書くか」と云ふ様な事だつたと記憶してゐます。その要求を今便宜上、直接の要求と云ふ事にして下さい。
はつきりした形をとる為めに
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
紙と林檎との接したところは、
大体
(
だいたい
)
輪になっているからである。そこで、人間が、林檎をもち上げると、二次元の世界から、直ちに林檎は消え失せる。ただ林檎の匂いだけは残る。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
本能が、私をそうさせて何かを聴かせているらしい。桃林の在るところは、
大体
(
だいたい
)
川砂の両岸に
溢
(
あふ
)
れた軽い地層である。雨で
程
(
ほど
)
よく湿度を帯びた砂に私の
草履
(
ぞうり
)
は
裸足
(
はだし
)
を乗せてしなやかに沈んで行く。
桃のある風景
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これでもう
謎
(
なぞ
)
は、
大体
(
だいたい
)
解
(
と
)
けてしまつたのと
同
(
おな
)
じになる。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
大体
(
だいたい
)
に
於
(
おい
)
て
申
(
もう
)
しますと、
天狗
(
てんぐ
)
の
正体
(
しょうたい
)
は
人間
(
にんげん
)
よりは
少
(
すこ
)
し
大
(
おお
)
きく、そして
人間
(
にんげん
)
よりは
寧
(
むし
)
ろ
獣
(
けもの
)
に
似
(
に
)
て
居
(
お
)
り、
普通
(
ふつう
)
全身
(
ぜんしん
)
が
毛
(
け
)
だらけでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼等は彼を残したまま、——或は
大体
(
だいたい
)
彼に近い何人かの人々を残したまま、
著々
(
ちやくちやく
)
と仕事を進めて行つた。彼は旧友に会ふたびに今更のやうに
愚痴
(
ぐち
)
をこぼしたりしてゐた。
或社会主義者
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
不良少年に
口説
(
くど
)
かれた女が
際
(
きわ
)
どい瞬間におならをする、その為に
折角
(
せつかく
)
醸
(
かも
)
されたエロチツクな空気が消滅する、女は妙につんとしてしまふ、不良少年も手が出せなくなる——
大体
(
だいたい
)
かう云ふ小説だつた。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“大体”の意味
《形容動詞》
大 体(だいたい)
ほとんど全部。大抵。
ほぼその数量であるさま。
そもそも。
《名詞》
大 体(だいたい)
主要な部分。
大部分。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
体
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“大体”で始まる語句
大体凧