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さり
ふりがな文庫
“
去
(
さり
)” の例文
他の人に
見咎
(
みとが
)
められなば一大事と二足三足
去
(
さり
)
掛
(
かけ
)
しが又振返りさし
覗
(
のぞ
)
き
嗚呼
(
あゝ
)
我ながら
未練
(
みれん
)
なりと心で心を
勵
(
はげ
)
ましつゝ思ひ極めて立去けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
是程の麗わしきお辰、何とてさもしき心もつべき、
去
(
さり
)
し日
亀屋
(
かめや
)
の奥
坐敷
(
ざしき
)
に一生の大事と我も彼も
浮
(
うき
)
たる言葉なく、
互
(
たがい
)
に飾らず疑わず固めし約束
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
○
神
(
かん
)
去
(
さり
)
玉ひしのち
水旱風雷
(
すゐかんふうらい
)
の天
変
(
へん
)
しば/\ありて人の心安からず。是ぞ 菅公の
祟
(
たゝ
)
りなるらんなど風説しけるとかや。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「タマル、灰を
其
(
そ
)
の
首
(
こうべ
)
に
蒙
(
かむ
)
り、着たる
振袖
(
ふりそで
)
を裂き、手を
首
(
こうべ
)
にのせて、
呼
(
よば
)
わりつつ
去
(
さり
)
ゆけり」可愛そうな妹タマル。
恥
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その手に属したお茶ッぴい連も一人去り二人
去
(
さり
)
して
残少
(
のこりずく
)
なになるにつけ、お勢も何となく我宿恋しく成ッたなれど、まさかそうとも言い
難
(
か
)
ねたか、漢学は
荒方
(
あらかた
)
出来たと
拵
(
こし
)
らえて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
我ら病重くして庸医を
去
(
さり
)
て名医に行くがごとく、名医もなお我らを治する能ざる時は神なる最上の医師に至るなり、庸医が我の病は不治なりと診断する時は我は絶望に
沈
(
しずむ
)
べきや、
否
(
いな
)
然
(
しか
)
らず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ここにはじめて妻の死したるを
覚
(
さと
)
りて、大いに
叫
(
さけ
)
びて倒れ伏す。
去
(
さり
)
とて何の年、何の月日に終りしさへしらぬ浅ましさよ。人はしりもやせんと、涙をとどめて立ち出づれば、日高くさし
昇
(
のぼ
)
りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
どうして帰り
去
(
さり
)
つることが出来ただろう? 第二に、庭を通れば壁や梯子を掛けねばならぬが、そこには何等の形跡をも、何等怪しむべき点をも見出すことが出来ないのはどうしてだろう? 第三に
探偵小説アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
あなたはこの世をお
去
(
さり
)
なすっても
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
○
神
(
かん
)
去
(
さり
)
玉ひしのち
水旱風雷
(
すゐかんふうらい
)
の天
変
(
へん
)
しば/\ありて人の心安からず。是ぞ 菅公の
祟
(
たゝ
)
りなるらんなど風説しけるとかや。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
惣内九郎兵衞は
面
(
かほ
)
を見合せ
點頭
(
うなづき
)
ながら
竊
(
そつと
)
其紙入
(
そのかみいれ
)
を取
隱
(
かく
)
し法事も濟し後
何喰
(
なにくは
)
ぬ顏にて其場を立
去
(
さり
)
途中へ出て彼の紙入を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世の慾を捨てし我らなればその
芳志
(
こころざし
)
を
受
(
うく
)
るのみ、美味と麁食とを
撰
(
えら
)
ばず、
纔
(
わずか
)
に身をば支ふれば足れりといふにぞ、
便
(
すなわ
)
ち稗の麨を布施しけるに、僧は稗の麨を食し
訖
(
おわ
)
りて
去
(
さり
)
たりける。
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
さては我を
導
(
みちびき
)
たる也と熊の
去
(
さり
)
し方を
遥拝
(
ふしをがみ
)
かず/\礼をのべ、これまつたく神仏の
御蔭
(
おかげ
)
ぞとお伊勢さま
善光寺
(
ぜんくわうじ
)
さまを
遥拝
(
ふしをがみ
)
うれしくて足の
蹈所
(
ふみど
)
もしらず、
火点頃
(
ひとぼしころ
)
宿へかへりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
去
(
さり
)
にける不仕合せも
續
(
つゞ
)
けば續くものにて
惣領
(
そうりやう
)
の松吉も
風邪
(
かぜ
)
の心地とて打臥しが是も程なく
冥土
(
よみぢ
)
の客となりしかば跡に殘りし母と
嫁
(
よめ
)
の悲歎云うばかりなく涙に
暮果
(
くれはて
)
暗夜
(
あんや
)
に
燈火
(
ともしび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さてこゝを
去
(
さり
)
て
例
(
れい
)
の
細道
(
ほそみち
)
をたどり、
高
(
たかき
)
にのぼり
低
(
ひくき
)
に
下
(
くだ
)
り、よほどの
途
(
みち
)
をへてやうやく
三倉
(
みくら
)
村にいたれり、こゝには
人家
(
じんか
)
三
軒
(
げん
)
あり、
今朝
(
けさ
)
見玉
(
みたま
)
村より
用意
(
ようい
)
したる
弁当
(
べんたう
)
をひらかばやとあるいへに入りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
去
常用漢字
小3
部首:⼛
5画
“去”を含む語句
過去
逝去
死去
去来
退去
去年
立去
御逝去
逃去
帰去来
去歳
卒去
去嫌
去來
除去
去冬
薨去
置去
遠去
取去
...