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労
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ろう
ふりがな文庫
“
労
(
ろう
)” の例文
旧字:
勞
且つまた、本当の安楽は、世の見て以て
逸
(
いつ
)
とするところに存在せずして、見て以て
労
(
ろう
)
とするところに存在するのではございますまいか。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
日頃
我儘
(
わがまま
)
な
気性
(
きしょう
)
の彼女だったが、弟を殺された一郎に同情したものか、快くこの
労
(
ろう
)
をとって支配人の承諾を得させたのであった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
然し千歳村は約千町歩の
面積
(
めんせき
)
の内、田はやっと六十町歩に過ぎぬ。田の
労
(
ろう
)
は多くない。馬を使う程でもない、と皆が云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
大富
(
おおとみ
)
からの
告
(
つ
)
げ
人
(
びと
)
と聞いたお
政
(
まさ
)
は手のものを
投
(
な
)
げだしてきた。
懇切
(
こんせつ
)
に使いの人の
労
(
ろう
)
を
感謝
(
かんしゃ
)
したうえに、こまごまと死者のうえについての話を聞こうとする。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
神様
(
かみさま
)
も
斯
(
こ
)
んなききわけのない
私
(
わたくし
)
の
処置
(
しょち
)
にはほとほとお
手
(
て
)
を
焼
(
や
)
かれたらしく、いろいろと
手
(
て
)
をかえ、
品
(
しな
)
をかえて
御指導
(
ごしどう
)
の
労
(
ろう
)
を
執
(
と
)
ってくださいましたが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
であるから、僕は如何なる人が、如何なるほどに、僕のために心や身を
労
(
ろう
)
してくれたか、つぶさに考えて、これを常に心に
銘
(
めい
)
じておきたいと思うのである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
すなわち
家婦
(
かふ
)
の
任
(
にん
)
にして、昼夜の
別
(
べつ
)
なく糸を
紡
(
つむ
)
ぎ
木綿
(
もめん
)
を織り、およそ一婦人、
世帯
(
せたい
)
の
傍
(
かたわら
)
に、十日の
労
(
ろう
)
を以て百五十目の綿を一反の木綿に
織上
(
おりあぐ
)
れば、三百目の綿に
交易
(
こうえき
)
すべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
山には
木樵唄
(
きこりうた
)
、水には
船唄
(
ふなうた
)
、
駅路
(
うまやじ
)
には
馬子
(
まご
)
の唄、
渠等
(
かれら
)
はこれを
以
(
もっ
)
て心を
慰
(
なぐさ
)
め、
労
(
ろう
)
を休め、
我
(
おの
)
が身を忘れて
屈託
(
くったく
)
なくその
業
(
ぎょう
)
に服するので、
恰
(
あたか
)
も時計が動く
毎
(
ごと
)
にセコンドが鳴るようなものであろう。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いささか筆を
労
(
ろう
)
して当時の事実を
明
(
あきらか
)
にするの
止
(
や
)
むべからざる
所以
(
ゆえん
)
なり。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
労
(
ろう
)
せずしてこの洞を
占領
(
せんりょう
)
するつもりであると思う
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
と知れば、
労
(
ろう
)
と
日子
(
にっし
)
をいとわずに求めた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不図
(
ふと
)
気
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ると、
庭先
(
にわさき
)
まで
案内
(
あんない
)
の
労
(
ろう
)
を
執
(
と
)
ってくだすった
母
(
はは
)
の
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんは、いつの
間
(
ま
)
にやら
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
して、すべてを
私達
(
わたくしたち
)
母子
(
おやこ
)
の
為
(
な
)
すところに
任
(
まか
)
せられたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
蜂矢探偵は、少年の
労
(
ろう
)
をねぎらったのち、ふと思い出したかのように
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“労”の解説
労(ろう)とは律令制の官人が官職に勤務すること及びその勤務期間を指す。労効(ろうこう)ともいう。また、特定の官職における勤務期間を年労(ねんろう)とも称した。
(出典:Wikipedia)
労
常用漢字
小4
部首:⼒
7画
“労”を含む語句
疲労
労働者
労働
徒労
辛労
労苦
博労
塵労
足労
労力
苦労人
心労
功労
勤労
気苦労
苦労
御苦労
気労
慰労
労症
...