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人死
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ひとじに
ふりがな文庫
“
人死
(
ひとじに
)” の例文
「本当ですか?」とチチコフは乗り気になって、「実際その人のところでは、非常に沢山の
人死
(
ひとじに
)
があったと仰っしゃるんですね?」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
これは自然な
人死
(
ひとじに
)
ではなく、たしかにこれは
企
(
たく
)
まれたる殺人事件が始まるのにちがいないと、風間三千子は思ったのであった。
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
五人や六人の
人死
(
ひとじに
)
や
怪我人
(
けがにん
)
は、きっとできるにきまっています。……ですから、私が計りごとを考え、野武士の
頭
(
かしら
)
を、外に待たせておきました
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お師匠さん、あんた、これからその
音声
(
のど
)
を
芸妓屋
(
げいこや
)
の
門
(
かど
)
で聞かしてお見やす。ほんに、
人死
(
ひとじに
)
が出来ようも知れぬぜな。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「こうなったら、なにもかもさっくりと申しあげますが、……阿波屋の
人死
(
ひとじに
)
は、じつは、あっしのせいなんで……」
顎十郎捕物帳:24 蠑螈
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
都会といふものは、狭い地面に多く人が住むだけ
人死
(
ひとじに
)
が多い、殊に子供が多く死ぬる、今まで横に並んでゐた家を
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「喧嘩でございます、あの女軽業の小屋の内へお
仲間衆
(
ちゅうげんしゅ
)
が押しかけて、いま大騒ぎが持ち上ったのでございます、
人死
(
ひとじに
)
が出来ました、火事になりました」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
十年前の此村を識って居る人は、皆が稼ぎ様の
猛烈
(
もうれつ
)
になったに驚いて居る。
政党騒
(
せいとうさわ
)
ぎと賭博は昔から三多摩の
名物
(
めいぶつ
)
であった。此頃では、選挙争に
人死
(
ひとじに
)
はなくなった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それから、もしあの海賊どもが浜で野営するならばだ、ジム、朝にはきっと
人死
(
ひとじに
)
があるだろうぜ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
静岡の南東
久能山
(
くのうざん
)
の麓をめぐる二、三の村落や清水市の一部では相当
潰家
(
つぶれや
)
もあり
人死
(
ひとじに
)
もあった。
静岡地震被害見学記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「魔の踏切りで、いつも
人死
(
ひとじに
)
があるという様な、あの種類の、ありふれたお話ではないのです」
目羅博士の不思議な犯罪
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
かてて加えて寛正はじめの年は未聞の大凶作、
翌
(
あく
)
る年には
疫病
(
えやみ
)
さえもはやり、京の
人死
(
ひとじに
)
は日に幾百と数しれず、四条五条の橋の下に穴をうがって
屍
(
しかばね
)
を埋める始末となりました。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
「親分が
御輿
(
みこし
)
をあげないから、とうとう
人死
(
ひとじに
)
がありましたぜ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ついに神田万世橋郵便局では
人死
(
ひとじに
)
があったという騒ぎ。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
藪
(
やぶ
)
のあるのは
旧
(
もと
)
大
(
おほき
)
いお
邸
(
やしき
)
の
医者様
(
いしやさま
)
の
跡
(
あと
)
でな、
此処等
(
こゝいら
)
はこれでも一ツの
村
(
むら
)
でがした、十三
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
大水
(
おほみづ
)
の
時
(
とき
)
、から一
面
(
めん
)
に
野良
(
のら
)
になりましたよ、
人死
(
ひとじに
)
もいけえこと。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
近頃この鬼仏洞を見物する連中が
殖
(
ふ
)
え、評判が高くなってきたのはいいとして、先頃以来この
洞内
(
どうない
)
で、
不慮
(
ふりょ
)
の奇怪な
人死
(
ひとじに
)
がちょいちょいあったという妙な噂もあるので
鬼仏洞事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かてて加へて寛正はじめの年は未聞の大凶作、
翌
(
あく
)
る年には
疫病
(
えやみ
)
さへもはやり、京の
人死
(
ひとじに
)
は日に幾百と数しれず、四条五条の橋の下に穴をうがつて
屍
(
しかばね
)
を埋める始末となりました。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
「死体を掘り出したら、死体はひとまず、日蔭の草の上にでも並べておけ。始末は晩のことでいい。——やむを得ない! ここは戦場だ。
人死
(
ひとじに
)
に驚いて、
戦
(
いくさ
)
がなるものか、工事もすぐ続けろ」
鬼
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ワー、ここにも
人死
(
ひとじに
)
があっただね。麗子さんじゃねえか。誰が殺しただ」
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「親分が
御輿
(
みこし
)
をあげないから、到頭
人死
(
ひとじに
)
がありましたぜ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
藪のあるのは
旧
(
もと
)
大きいお
邸
(
やしき
)
の医者様の跡でな、ここいらはこれでも一ツの村でがした、十三年前の大水の時、から一面に
野良
(
のら
)
になりましたよ、
人死
(
ひとじに
)
もいけえこと。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勿論
(
もちろん
)
人死
(
ひとじに
)
が出来、家は
雷雨
(
らいう
)
の中に
焔々
(
えんえん
)
と燃えあがりました。これはスグスグ雷はいつもの調子で、針の上に落ちてみますと、針の下から地中へ行く道が作ってないのです。
科学が臍を曲げた話
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
明治七年七月七日、大雨の降続いたその七日七晩めに、町のもう一つの大河が
可恐
(
おそろし
)
い洪水した。七の数が
累
(
かさ
)
なって、
人死
(
ひとじに
)
も
夥多
(
おびただ
)
しかった。伝説じみるが事実である。
絵本の春
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なんでもいよいよ今夜あたり、帝都は空襲をうけて、震災以上の大火災と
人死
(
ひとじに
)
があるというのです。だから、帝都附近は危険だから、甲州の山の中に逃げこもうという……
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
葉山一帯の海岸を
屏風
(
びょうぶ
)
で
劃
(
くぎ
)
った、桜山の
裾
(
すそ
)
が、見も
馴
(
な
)
れぬ
獣
(
けもの
)
のごとく、
洋
(
わだつみ
)
へ躍込んだ、一方は長者園の浜で、
逗子
(
ずし
)
から森戸、葉山をかけて、夏向き海水浴の
時分
(
ころ
)
、
人死
(
ひとじに
)
のあるのは
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここで
一寸
(
ちょっと
)
念のために申しますが、この旅籠屋も、昨年の震災を
免
(
まぬか
)
れなかったのに、しかも
一棟
(
ひとむね
)
焚
(
や
)
けて、
人死
(
ひとじに
)
さえ二三人あったのです——蚊帳は火の粉を
被
(
かぶ
)
ったか、また、山を荒して
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
百合 里では
人死
(
ひとじに
)
もありますッて……
酷
(
ひど
)
い
旱
(
ひでり
)
でございますもの。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それ、怪我人よ、
人死
(
ひとじに
)
よ、とそこもここも湧揚る。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“人”で始まる語句
人
人間
人々
人気
人形
人数
人魂
人力車
人影
人目