“格”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かく67.6%
いた8.8%
がら5.9%
かた2.9%
かど2.9%
ごう2.9%
しきり2.9%
そむ2.9%
ガラ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関東には右に述べたように沢山の機場はたばがありますが、結城のみがただ独り名誉を重んじて頑固にそのかくを守り続けているのであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さっき天符がさがって、—氏の孝行が天地に通じて、誠を鬼神にいたしたから、貴人になるこどもを二人生まして、皆君の禄をんで、家の名をあげ
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「私に言ってるのならお生憎様あいにくさま。そりゃお酒を飲んだら赤くはなろうけど、端唄を転がすなんて、そんな意気な真似はお光さんのがらにないんだから」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
夜中郵便やちゅうゆうびんと書いて板塀いたべいに穴があいているところを見ると夜はしまりをするらしい。正面に芝生しばふ土饅頭どまんじゅうに盛り上げていちさえぎるみどりからかさと張る松をかたのごとく植える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのころ通油町とおりあぶらちょうに住んで、町医者でありながらひとかど以上の見識を持っていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
高いごう天井のいっぽうのすみに、ポッカリと、四角な黒い穴があいているではありませんか。そこの天井板が一枚、いつのまにかはがされていたのです。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
木盒きばこしきりを施し、それに十二の孔を穿てり。孔ごとにかわづを伏せて、細き杖もて、そのかうべを敲けば、蛙は哇然と声たてぬ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
(三六)かうきよき、(三七)かたちそむいきほひきんずれば、すなはおのづかめにけんのみいまりやうてう相攻あひせむ。輕兵けいへい鋭卒えいそつかならそとき、(三八)老弱らうじやくうちつかれん。
叙事脈に傾いて、稍はら薄い感じはするが、至尊種姓らしいガラの大きさは、十分に出てゐる。