いた)” の例文
さっき天符がさがって、—氏の孝行が天地に通じて、誠を鬼神にいたしたから、貴人になるこどもを二人生まして、皆君の禄をんで、家の名をあげ
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
横井は実学を唱う、物にいたりて知をいたすは、彼が学問の功夫くふうなりといえども、彼の彼たる所以は、「神智霊覚湧きて泉の如き」直覚的大活眼かつがんにあるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その死よりしてこれをいわば、すなわち魂遊、魄降、寂として形兆なき、これ気の屈するなり。子孫享祀きょうしして誠をもってこれを感ずるに及びては、すなわちまたよく来たりいたる。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)