“三方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんぼう41.1%
さんぽう19.6%
みかた16.1%
さんぱう10.7%
さんかた7.1%
さんばう3.6%
さんがた1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更にヨリ一層椿岳の個性を発揮したのは、モウ二十年も前にこぼたれたが、この室に続く三方さんぼうかべの明り窓のない部屋であった。
いまのは勝負しょうぶなしにすんだので、また、四五にんのお役人やくにんが、大きなお三方さんぽうなにせて、その上にあつぬのをかけてはこんでました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いくら民部みんぶ蔦之助つたのすけがいるように見せかけていたッて、だめだだめだ、おれも親方おやかたも、ちゃんと三方みかたはらであいつらを見ているんだから。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたへ、煉瓦塀れんぐわべい板塀いたべいつゞきのほそみちとほる、とやがて會場くわいぢやうあたいへ生垣いけがきで、其處そこつの外圍そとがこひ三方さんぱうわかれて三辻みつつじる……曲角まがりかど窪地くぼち
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その脊中せなか模樣もやう一組ひとくみ其他そのたのものとおなじことであつて、女王樣ぢよわうさまにはれが、園丁えんていか、兵士へいしか、朝臣てうしんか、また御自分ごじぶんのお子供衆こどもしゆうのお三方さんかたであつたかを
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
とてしたいて歎息たんそくこゑらすに、どうもなんとも、わし悉皆しつかい世上せじやうことうとしな、はゝもあのとほりのなんであるので、三方さんばう四方しはうらちことつてな、第一だいいち此娘これせまいからではあるが
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その暁には、九条家と大谷家との御兄弟が、互にお三方さんがたとも御結婚になり、両家にとりてこの上のおむつみはないのでした。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)