トップ
>
邊鄙
>
へんぴ
ふりがな文庫
“
邊鄙
(
へんぴ
)” の例文
新字:
辺鄙
營
(
いとな
)
み候へ
共
(
ども
)
彼地は至て
邊鄙
(
へんぴ
)
なれば家業も
隙
(
ひま
)
なり
夫故
(
それゆゑ
)
此度同所を
引拂
(
ひきはら
)
ひ少々御
内談
(
ないだん
)
も致度事これありて
伯父上
(
をぢうへ
)
の
御許
(
おんもと
)
へ
態々
(
わざ/\
)
遠路
(
ゑんろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これなん
當時
(
たうじ
)
の
國色
(
こくしよく
)
、
大將軍梁冀
(
たいしやうぐんりやうき
)
が
妻
(
つま
)
、
孫壽夫人
(
そんじゆふじん
)
一流
(
いちりう
)
の
媚態
(
びたい
)
より
出
(
い
)
でて、
天下
(
てんか
)
に
洽
(
あまね
)
く、
狹土
(
けふど
)
邊鄙
(
へんぴ
)
に
及
(
およ
)
びたる
也
(
なり
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
邊鄙
(
へんぴ
)
な
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
の
村
(
むら
)
ですから、
言葉
(
ことば
)
のなまりも
鄙
(
ひな
)
びては
居
(
ゐ
)
ますが、
人
(
ひと
)
の
名前
(
なまへ
)
の
呼
(
よ
)
び
方
(
かた
)
からして
馬籠
(
まごめ
)
は
馬籠
(
まごめ
)
らしいところが
有
(
あ
)
ります。たとへば、
末子
(
すゑこ
)
のやうなちひさな
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
を
呼
(
よ
)
ぶにも
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
唯
(
たゞ
)
に
醫者
(
いしや
)
として、
邊鄙
(
へんぴ
)
なる、
蒙昧
(
もうまい
)
なる
片田舍
(
かたゐなか
)
に一
生
(
しやう
)
、
壜
(
びん
)
や、
蛭
(
ひる
)
や、
芥子粉
(
からしこ
)
だのを
弄
(
いぢ
)
つてゐるより
外
(
ほか
)
に、
何
(
なん
)
の
爲
(
な
)
す
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
いのでせうか、
詐欺
(
さぎ
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
、
卑劣漢
(
ひれつかん
)
、と一
所
(
しよ
)
になつて、いやもう!
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この溪は
山陰
(
やまげ
)
村にて耳川に注ぎ、やがて美々津にて海に入る。山陰村より美々津港までの溪谷美(といつても立派な河であるが)は素晴らしいものであるが、
邊鄙
(
へんぴ
)
のことゝて誰も知るまい。
鮎釣に過した夏休み
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
近頃
(
ちかごろ
)
、
東京
(
とうきやう
)
に
於
(
お
)
ける、
或
(
あるひ
)
は
日本
(
にほん
)
に
於
(
お
)
ける
麻雀
(
マアジヤン
)
の
流行
(
りうかう
)
は
凄
(
すさ
)
まじいばかりで、
麻雀倶樂部
(
マアジヤンくらぶ
)
の
開業
(
かいげふ
)
は
全
(
まつた
)
く
雨後
(
うご
)
の
筍
(
たけのこ
)
の
如
(
ごと
)
しで
邊鄙
(
へんぴ
)
な
郊外
(
かうぐわい
)
の
町
(
まち
)
にまで
及
(
およ
)
んでゐるやうだが、そこはどこまでも
日本式
(
にほんしき
)
な
小綺麗
(
こぎれい
)
さ
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
打れ
繩目
(
なはめ
)
嚴敷
(
きびしく
)
栗石
(
くりいし
)
の上に
蹲踞
(
かしこま
)
り其次に女房節
舅
(
しうと
)
藤八とも
謹
(
つゝし
)
んで
平伏
(
へいふく
)
す又右の方には訴訟人九郎兵衞夫婦其外引合の者村役人等居並びしが何れも遠國
邊鄙
(
へんぴ
)
の者始めて天下の決斷所へ出ければ白洲の
巍々堂々
(
きらびやか
)
なるに
恐怖
(
きようふ
)
なし
自然
(
しぜん
)
と
戰慄
(
ふるへ
)
居たりける又た本多家の役人松本理左衞門始め吟味掛りの者一同
留守居
(
るすゐ
)
付添
(
つきそひ
)
縁側
(
えんがは
)
へ
罷
(
まかり
)
出左の方には
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
邊
部首:⾡
19画
鄙
漢検1級
部首:⾢
14画
“邊”で始まる語句
邊
邊中
邊幅
邊津
邊疎
邊津甲斐辨羅
邊津那藝佐毘古