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謝
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しゃ
ふりがな文庫
“
謝
(
しゃ
)” の例文
せっかく、
蔡
(
さい
)
大臣の
生辰綱
(
しょうしんこう
)
輸送の大役を果たしえても、後日、
謝
(
しゃ
)
の口からそんな
讒訴
(
ざんそ
)
を
堂上
(
どうじょう
)
の耳に入れられたらすべては水の泡だろう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先生は予がこの
行
(
こう
)
に
伴
(
ともな
)
いしを
深
(
ふか
)
く
感謝
(
かんしゃ
)
せらるるといえども、予の先生に
負
(
お
)
うところ、かえって
大
(
だい
)
にして
大
(
おおい
)
に
謝
(
しゃ
)
せざるべからざるものあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
彼
(
かれ
)
は、
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
ってから、
黙
(
だま
)
っている
牛
(
うし
)
が、なんでもよくわかっていることを
覚
(
さと
)
って、
心
(
こころ
)
から
自分
(
じぶん
)
の
悪
(
わる
)
かったことを
牛
(
うし
)
に
謝
(
しゃ
)
したといいます。
ある男と牛の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
か
)
の
謝
(
しゃ
)
蕪村、謝寅、謝長庚、謝春星など言へる、門弟にも
高几董
(
こうきとう
)
、
阮道立
(
げんどうりゅう
)
などある、この一事にても彼らが徂徠派の影響を受けしこと
明
(
あきらか
)
なり。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
僕は、そんなものを飲んでは恥だと思い、その厚意だけを
謝
(
しゃ
)
して、盃を
卓子
(
テーブル
)
の上に置いた。そして博士の顔を探した。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
ふたりが去ったあとで矢野は隣室へ
謝
(
しゃ
)
した。隣室の法学生もおもしろい男で
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
渠
(
かれ
)
は涼風の
来
(
きた
)
るごとに念仏して、心
窃
(
ひそ
)
かに学生の好意を
謝
(
しゃ
)
したりき。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は我々の質問に対し
懇切
(
こんせつ
)
によく説明してくれたと
謝
(
しゃ
)
する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
花謝人絶
レ
踪
花
(
はな
)
謝
(
しゃ
)
し
人
(
ひと
)
踪
(
あと
)
を
絶
(
た
)
ちて
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
老いの涙を垂らしていう
謝
(
しゃ
)
執事の言に、嘘があろうとは思えない。
怒髪
(
どはつ
)
天を
衝
(
つ
)
く、とはまさにこれを耳にしたときの彼の形相といってよい。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
乙吉は幾度も係官の前に迷惑をかけたことを
謝
(
しゃ
)
し、屍体は
持参
(
じさん
)
の
棺桶
(
かんおけ
)
に
収
(
おさ
)
め所持品は
風呂敷
(
ふろしき
)
に包んで帰りかけた。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
安藤は
去
(
さ
)
ってから三日めに、
車
(
くるま
)
を用意して
自身
(
じしん
)
むかえにきた。花前は安藤のいうことをこばまなかった。いよいよ家をでるときには主人にも、ややひととおりのあいさつをして、
厚意
(
こうい
)
を
謝
(
しゃ
)
した。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
暫遅春花謝
暫
(
しばら
)
く
遅
(
おそ
)
く
春花
(
しゅんか
)
謝
(
しゃ
)
せん
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
もう一名の付添い人、執事の
謝
(
しゃ
)
といえど、こんどの旅では楊志にむかって一切不満も愚痴も言いだせるものではなかった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
烏啼はそういって、探偵袋猫々に向って
合掌
(
がっしょう
)
した。彼の両眼は義弟の
更生
(
こうせい
)
を
謝
(
しゃ
)
する涙にうるんでいた。
奇賊悲願:烏啼天駆シリーズ・3
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
全能
(
ぜんのう
)
全力
(
ぜんりょく
)
を
正当
(
せいとう
)
につくしてみて、それでも
敗
(
やぶ
)
れれば、まことに
是非
(
ぜひ
)
のないわけだ。男らしく、一
党
(
とう
)
の人の前へでて、
罪
(
つみ
)
を
謝
(
しゃ
)
するよりほかにみちはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かるくその
厚意
(
こうい
)
を
謝
(
しゃ
)
したうえで、れいの宿泊所問題につき、じぶんたちはロロー殿下とともに起きふしするのがいいと思うから、いっしょに地下室に入れてもらいたいと、その用件をのべた。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
伊那丸以下
(
いなまるいか
)
のひとびとは、あのそうどうのあった
晩
(
ばん
)
から、
御岳
(
みたけ
)
の一
舎
(
しゃ
)
に
謹慎
(
きんしん
)
して、
神前
(
しんぜん
)
をけがした
罪
(
つみ
)
を
謝
(
しゃ
)
すために、かわるがわる
垢離堂
(
こりどう
)
の前で
水垢離
(
みずごり
)
をとった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、房枝はニーナの好意を
謝
(
しゃ
)
したが、そのとき気がついて
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ちと思うことがあるから、きょうは終日、たれにも会いたくない。そちは、なるべく門にいて、客を
謝
(
しゃ
)
す役にあたれ、もし、たって訪問を
強請
(
きょうせい
)
するものが来たら、この詩を示してやれ」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれはなつかしくそれをながめ、また、
秀吉
(
ひでよし
)
の好意を
謝
(
しゃ
)
さずにもいられない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
官兵衛は心からそれに
謝
(
しゃ
)
したものの
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
広大恩徳
謝
(
しゃ
)
しがたし
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“謝”の解説
謝(しゃ)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
謝
常用漢字
小5
部首:⾔
17画
“謝”を含む語句
謝肉祭
謝罪
多謝
謝絶
感謝
陳謝
拝謝
平謝
月謝
奉謝
報謝
謝辞
謝儀
謝意
多謝水上石
謝肉
謝肇淛
謝物
新陳代謝
与謝野晶子
...