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講釋
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かうしやく
私にも
何のこつたか、
些とも
分らなかつたんですが、
安之助の
講釋を
聞いて
始めて、おやさうかいと
云ふ
樣な
譯でしてね。
食の
本義に
就て、
生理衞生の
學理を
講釋した
處で、
夫れ
丈けでは
決して
要領は
得られない、
何となれば、
食の
使命は
人身の
營養にあることは
勿論であるが
その
頃、それが
賭博との
疑ひを
受けて、
或る
晩一
同がその
筋から
取り
調べを
受けるやうな
事件が
持ち
上つたが、
取り
調べる
側がその
技法を
知らないので
誰かが
滔滔と
講釋をはじめ
うつかりすつと
乳ツ
岸までへえるやうな
深ん
坊の
冷えつ
處ぢやどうしたつて
晩稻でなくつちや
穫れるもんぢやねえな、それから
俺れ
役場で
役人が
講釋すつから
深ん
坊ぢや
斯うだつち
噺したら
こゝは
阪地で
自慢する(……
四ツ
橋を
四つわたりけり)の
趣があるのであるが、
講釋と
芝居で、いづれも
御存じの
閻魔堂橋から、
娑婆へ
引返すのが
三途に
迷つた
事になつて——
面白い……いや
與へ
講釋の
寄席へ
追遣り
跡は忠八お
熊清三郎を招き例の如く
酒宴を始め長兵衞が云し事どもを
委細話して此上は
金子五百兩
拵へ又七に
添て
離縁するに如なし
然すれば長兵衞彼れ
是云れぬ
筋なり又七を