講釋かうしやく)” の例文
新字:講釈
わたくしにもなんのこつたか、ちつともわからなかつたんですが、安之助やすのすけ講釋かうしやくいてはじめて、おやさうかいとやうわけでしてね。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しよく本義ほんぎついて、生理衞生せいりえいせい學理がくり講釋かうしやくしたところで、けではけつして要領えうれうられない、なんとなれば、しよく使命しめい人身じんしん營養えいやうにあることは勿論もちろんであるが
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そのころ、それが賭博とばくとのうたがひをけて、ばんどうがそのすぢから調しらべをけるやうな事件じけんあがつたが、調しらべるがはがその技法ぎはふらないのでだれかが滔滔たうたう講釋かうしやくをはじめ
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
うつかりすつとちゝぎしまでへえるやうなふかばうえつとこぢやどうしたつて晩稻おくいねでなくつちやれるもんぢやねえな、それから役場やくば役人やくにん講釋かうしやくすつからふかばうぢやうだつちはなししたら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こゝは阪地かみがた自慢じまんする(……はしつわたりけり)のおもむきがあるのであるが、講釋かうしやく芝居しばゐで、いづれも御存ごぞんじの閻魔堂橋えんまだうばしから、娑婆しやば引返ひきかへすのが三途さんづまよつたことになつて——面白おもしろい……いや
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あた講釋かうしやく寄席よせせき追遣おひやあとは忠八おくま清三郎を招き例の如く酒宴さかもりを始め長兵衞が云し事どもを委細ゐさいはなして此上は金子きんす五百兩こしらへ又七にそへ離縁りえんするに如なしすれば長兵衞彼れこれいはれぬすぢなり又七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
講釋かうしやくの氣でゐやがる」