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老婆
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らうば
ふりがな文庫
“
老婆
(
らうば
)” の例文
いや、この
老婆
(
らうば
)
に對すると云つては、
語弊
(
ごへい
)
があるかも知れない。寧、あらゆる惡に對する
反感
(
はんかん
)
が、一分毎に強さを増して來たのである。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
結びて手拭
冠
(
かぶ
)
り
拭
(
たへ
)
の
布子
(
ぬのこ
)
の
裾
(
すそ
)
端折
(
はしをり
)
片手
(
かたて
)
に
古
(
ふる
)
びし岡持下げ足元輕く立歸る
老婆
(
らうば
)
は長屋の
糊賣
(
のりうり
)
お金營業仕舞て
這入來
(
はひりく
)
る
姿
(
すがた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
春
(
はる
)
になつて
雪
(
ゆき
)
も
次第
(
しだい
)
に
解
(
と
)
けた
或日
(
あるひ
)
、
墓場
(
はかば
)
の
側
(
そば
)
の
崖
(
がけ
)
の
邊
(
あたり
)
に、
腐爛
(
ふらん
)
した二つの
死骸
(
しがい
)
が
見付
(
みつ
)
かつた。
其
(
そ
)
れは
老婆
(
らうば
)
と、
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
とで、
故殺
(
こさつ
)
の
形跡
(
けいせき
)
さへ
有
(
あ
)
るのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
聞
(
き
)
き
馴
(
な
)
れぬ
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きつけ、
又
(
また
)
もや
窓
(
まど
)
から
首
(
くび
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ると、
日本髪
(
にほんがみ
)
に
日本服
(
にほんふく
)
を
着
(
き
)
た
奥
(
おく
)
さまらしい
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
と、その
母親
(
はゝおや
)
かとも
思
(
おも
)
はれる
老婆
(
らうば
)
の
二人
(
ふたり
)
が、
手桶
(
てをけ
)
をさげた
寺男
(
てらをとこ
)
に
案内
(
あんない
)
されて
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
下人は、
老婆
(
らうば
)
をつき放すと、いきなり、
太刀
(
たち
)
の
鞘
(
さや
)
を拂つて、白い
鋼
(
はがね
)
の色をその眼の前へつきつけた。けれども、老婆は默つてゐる。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
是京師
浪花
(
おほざか
)
に
食卓
(
しつほく
)
料理の初とかや。嘉兵衛娘はんといへるもの
老婆
(
らうば
)
となりて近頃まで存命せり、則今の佐野屋祖なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
破
(
やぶ
)
る
寸善
(
すんぜん
)
尺魔
(
せきま
)
の
俚言
(
ことわざ
)
むべなる哉大藤武左衞門の
女兒
(
むすめ
)
お光は孝行の
徳
(
とく
)
は
孤
(
こ
)
ならず
隣家
(
となり
)
の
老婆
(
らうば
)
が
婚姻
(
こんいん
)
の事如斯と
徇
(
ふれ
)
歩行
(
あるく
)
より思はぬ事の起りて喜ぶ幸ひも今ふり
變
(
かは
)
る
災禍
(
わざはひ
)
の
素
(
もと
)
を如何と尋るに此裏長家の家主を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
○さてかの
茶店
(
さてん
)
にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢
(
しほざは
)
の
牧之
(
ぼくし
)
老人が家に
在
(
あり
)
しに、日毎に
氷々
(
こほり/\
)
とよびて売来る、
山家
(
やまが
)
の
老婆
(
らうば
)
などなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
後
(
あと
)
に殘つたのは、唯、
或
(
ある
)
仕事
(
しごと
)
をして、それが
圓滿
(
ゑんまん
)
に成就した時の、安らかな
得意
(
とくい
)
と滿足とがあるばかりである。そこで、下人は、
老婆
(
らうば
)
を見下しながら、少し聲を
柔
(
やはら
)
げてかう云つた。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
是京師
浪花
(
おほざか
)
に
食卓
(
しつほく
)
料理の初とかや。嘉兵衛娘はんといへるもの
老婆
(
らうば
)
となりて近頃まで存命せり、則今の佐野屋祖なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
老婆
(
らうば
)
がいはく、此火のやうにもゆる処ほかにもあり、夜にいればこと/″\く火をもやすゆゑ
獣
(
けもの
)
きたらずといへり。
余
(
よ
)
が江戸の目には
視
(
み
)
る所こと/″\く
奇妙
(
きめう
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
老婆
(
らうば
)
がいはく、此火のやうにもゆる処ほかにもあり、夜にいればこと/″\く火をもやすゆゑ
獣
(
けもの
)
きたらずといへり。
余
(
よ
)
が江戸の目には
視
(
み
)
る所こと/″\く
奇妙
(
きめう
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“老婆”の意味
《名詞》
老婆(ろうば)
年を取った婦人。
(出典:Wiktionary)
“老婆(おばあさん)”の解説
おばあさん(お婆さん/お祖母さん)は、日本語において、直系尊属2親等に当たる女性(祖母)、もしくは高齢の女性を指す一般語(老婆、媼)として使用される。対義語はおじいさん、または孫、孫娘。
(出典:Wikipedia)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“老婆”で始まる語句
老婆心
老婆子
老婆様
老婆樣
老婆然
老婆心切