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活
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いか
ふりがな文庫
“
活
(
いか
)” の例文
その芸に
依
(
よ
)
って
活
(
いか
)
される、芝居の人物に恋していたと云う、ロマンチックな人間離れをした恋を、面白く思わずにはいられませんでした。
ある恋の話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「おれ達が一生にやりたいと思ふ好きなことをやつて見るのは今の
中
(
うち
)
だぜ。金を
活
(
いか
)
して使ふのも今の中のやうな氣がするよ。」
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
それが
好
(
よ
)
うございます。その後は
活
(
いか
)
すとも殺すとも、高田
様
(
さん
)
の御存分になさいましたら、ねえ旦那。といえば得三引取って、「ねえ高田
様
(
さん
)
。 ...
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下は紅葉があったり、滝をあしらったりして、古くからの山越しの阿弥陀像の約束を、
活
(
いか
)
そうとした古典絵家の意趣は、併しながら、よく現れている。
山越しの阿弥陀像の画因
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
「死んでいるんじゃねえ、殺したと思うと違うんだよ、もう少し辛抱すりゃ
活
(
いか
)
して上げますぜ御新造、はッ、はッ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
初手
(
しょて
)
は随分この女ならば末の末までもと、のぼせ上るが常なるを、さうと見て取るや否や、この男殺すも
活
(
いか
)
すも勝手次第と我儘の
仕放題
(
しほうだい
)
しはじめるは女なり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
待つ、ということのなかに、日本の女の忍耐づよい特徴が
活
(
いか
)
されもし、期待されもしているのである。
これから結婚する人の心持
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
維摩の説は要するに、この現実に生きている以上、広い包容力と強い浄化の力をもって、あらゆる価値を
活
(
いか
)
して行く積極的の態度でなくては人間として役に立たない。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
鹽
(
しほ
)
盈
(
み
)
つ
珠
(
たま
)
一八
を出して溺らし、もしそれ愁へまをさば、
鹽
(
しほ
)
乾
(
ふ
)
る
珠
(
たま
)
を出して
活
(
いか
)
し、かく
惚苦
(
たしな
)
めたまへ
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
『踏絵』の
和歌
(
うた
)
から想像した、火のような情を、涙のように美しく冷たい
体
(
からだ
)
で包んでしまった、この
玲瓏
(
れいろう
)
たる
貴女
(
きじょ
)
を、
貴下
(
あなた
)
の筆で
活
(
いか
)
してくださいと古い美人伝では、いっている。
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ここに足を
駐
(
とど
)
めんときょうおもい
定
(
さだ
)
めつ、
爽旦
(
あさまだき
)
かねてききしいわなという
魚
(
さかな
)
売
(
うり
)
に来たるを
買
(
か
)
う、五尾十五銭。鯉も
麓
(
ふもと
)
なる里より
持
(
も
)
てきぬというを、一尾買いてゆうげの時まで
活
(
いか
)
しおきぬ。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「然し自意識が発達すると云ふ事は、他人の間から自己を独立させると云ふ事になる、また
囚
(
とらは
)
れた自分を
活
(
いか
)
さうと云ふ事にもなる。」と膳を
押遣
(
おしや
)
つて、心静かに落着いて煙草を
吹
(
ふか
)
して居る。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
沼の中へ放り込んだ上、何かの様子を知った人力車夫の嘉十、
活
(
いか
)
して置いては後日の
妨
(
さまた
)
げと思い、
簀蓋
(
すぶた
)
を取って
打殺
(
うちころ
)
し、沼へ
投
(
ほう
)
り込んで、それから、どろんとなって、信州で其の年を送って
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二人が殺すの
活
(
いか
)
すのと幾度も
大喧嘩
(
おおげんか
)
をやった話もあった、それでも終いには利助から、おれがあやまるから仲直りをしてくろて云い出し誰れの世話にもならず、二人で仲直りした話は可笑しかった。
姪子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「今聞いた、何か、
活
(
いか
)
す法もあると
謂
(
い
)
ったな、なろう事なら
活
(
いか
)
して戻せ。
汝
(
きさま
)
も無事じゃ、我等も満足、自他の幸福というものじゃ。さ、どうじゃ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
古語を
活
(
いか
)
し、古語と近代語・現代語との調和の上に生命ある律的感覚の美しさを与えたのは、蒲原氏なのだが、——之を使った上から見れば、薄田氏の方が著しく多い。
詩語としての日本語
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
「いづれ殺す、
活
(
い
)
けては置かぬが、男の
居所
(
いどころ
)
を謂ふまでは、
活
(
いか
)
さぬ、殺さぬ。やあ、手ぬるい、打て。
笞
(
しもと
)
の音が長く続いて
在所
(
ありか
)
を語る声になるまで。」
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
例の神功紀の文は、このくゝり媛からみつはへ続く禊ぎの叙事詩の断篇化した形である。住吉神の名は、底と中と
表
(
ウヘ
)
とに居て、神の身を新しく
活
(
いか
)
した力の三つの分化である。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
……通された八畳は、
燈
(
あかり
)
も
明
(
あかる
)
し、ぱっとして畳も青い。床には花も
活
(
いか
)
って。山家を出たような俊吉の目には、博覧会の茶座敷を見るがごとく感じられた。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何だ、その女に対して、隠元、
田螺
(
たにし
)
の分際で、薄汚い。いろも、亭主も、心中も、殺すも、
活
(
いか
)
すもあるものか。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
法律で罰することの出来ないものは、心の鬼に責めさせて、
活
(
いか
)
さず殺さず、
万劫
(
ばんごう
)
苦しめるのが一番良い。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二晩ばかりつけました、上野の山ね、
鶯谷
(
うぐいすだに
)
ね、
杖
(
ステッキ
)
でも持ちゃあがって散歩とでも出掛けてみろ、
手前
(
てめえ
)
活
(
いか
)
しちゃあ帰さねえつもりで、あすこいらを張りましたけれど、出ませんや。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と聞くや否や、
鸚鵡返
(
おうむがえ
)
しに力が入った。床の間にしっとりと露を
被
(
かつ
)
いだ矢車の花は、
燈
(
ひ
)
の
明
(
あかり
)
を
余所
(
よそ
)
に、暖か過ぎて障子を
透
(
すか
)
した、富士見町あたりの大空の星の光を宿して、美しく
活
(
いか
)
っている。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“活”の意味
《名詞》
(カツ)気合い、気合いを入れること。
(出典:Wiktionary)
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“活”を含む語句
生活
活溌
活計
復活
快活
活動
復活祭
活動写真
活惚
生活状態
活々
独活
活仏
活返
活栓
活用
活力
瑞典小農生活
活劇
花活
...