“鸚鵡返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうむがえ78.3%
あうむがへ8.7%
あうむがへし4.3%
おうむがえし4.3%
おうむがへ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくとではない」と、ベロヴゾーロフは鸚鵡返おうむがえしに——「どうぞ御随意ごずいいに。まあいいです。とにかく馬は、手に入れて差上げますよ」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
ぼくがさう鸚鵡返あうむがへすと同時どうじに、ぼくそばにゐた瓜實顏うりさねがほ可憐かれんこゑ
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そこでこちらも早速さつそくに「君が色香いろかもかんばせも」と鸚鵡返あうむがへしをしておいた。したが、あらしに打たれる花は、さぞ色褪せることだらう。……ぴかりと稻妻いなづまはたたがみ、はつとばかりに氣がついた。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そこで保はベンサムの憲法論について、普通選挙を可とする章句を鈔出しょうしゅつし、「外山先生は盲目蛇におじざるものだ」という鸚鵡返おうむがえしの報復をした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
周三は氣取られないやうに、要點には觸れずに話してゐたが、先方の言葉へうつかり鸚鵡返おうむがへしに返した言葉に、上田といふ一言が入つてゐた。周三はすくみ上つてしまつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)